TikTokは、クリエイターがAI生成コンテンツ(以下、AIGC)を使用して安全かつ責任感を持って創造性を発揮できるよう継続的な取り組みをおこなっており、今回同取り組みの最新情報を発表した。
TikTokは、AIGCがほかのプラットフォームからTikTokにアップロードされた際に、自動的にラベル付けすることを開始。これを実現するために、コンテンツの出所と信頼性に関する標準化団体Coalition for Content Provenance and Authenticity(以下、C2PA)と連携し、C2PAの「コンテンツクレデンシャル(Content Credentials)」機能を動画プラットフォームとして初めて実装する。また、クリエイターがAIGCや誤情報について正しく理解できるよう、MediaWiseを含む専門家の指導のもと開発した新しいメディアリテラシーに関する教材を公開した。
AIによって生成されたコンテンツは、それを知らないユーザーを混乱させたり誤解を招くことがある。動画にラベル付けをおこなうことは、そのコンテンツの文脈を明確にするのに役立つ。そのため、同サービスは2023年からTikTokのAIエフェクトを使用したAIGCにラベルを付けており、クリエイターには現実に存在するようなAIGCにラベル付けすることを義務付けている。さらに、クリエイターがこれを容易におこなえるように、新たなツールも開発。2023年秋以来クリエイターへの利用を促している。
業界と協力してAIGCへのラベル付けを実施
今回、C2PAの技術である「コンテンツクレデンシャル」機能を導入し、ほかのプラットフォームで作成されたAIGCにも自動的にラベル付けを実施。同機能は、コンテンツに「メタデータ」を付加するもので、これを利用してAIGCを即座に認識し、ラベルを付けることを可能とする。同機能は画像と動画コンテンツに対して適用され、近日中に音声のみのコンテンツに対しても適用される予定となっている。
また今後数ヵ月の間に、TikTokのコンテンツにもダウンロードした際に「コンテンツクレデンシャル」を付与し始める。これにより、誰でもC2PAの認証ツールを使って、TikTokで作成されたAIGCを特定し、コンテンツがいつ、どこで、どのように作成または編集されたかを知ることができるようになるとのこと。「コンテンツクレデンシャル」を採用しているほかのプラットフォームでは、自動的にラベルを付けられるようになる。