楽天グループは、東京都が宅配事業者の再配達削減に向けた取り組みを消費者に意識啓発することを主な目的として実施するプロジェクト「東京物流ビズ」に参画した。
同プロジェクトは、「物流2024年問題」を契機に東京都が主体となり実施するもの。宅配便の日時指定や宅配ボックスの利用、店舗受取などについて消費者に積極的に周知し、利用を促すことで、荷物を一度で確実に受け取ってもらい、再配達を削減することを目的としている。
楽天グループも同プロジェクトに参画し、運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」において、再配達削減に向けた各種機能の紹介や呼びかけをより一層おこなっていくとのこと。
楽天市場では、以前よりユーザーの利便性向上と「2024年問題」に代表される物流業界の課題解決に向けて、配送・受取の選択肢拡充などを通じた再配達の削減、配送パートナーとの連携およびデジタル技術の活用によるEC物流の効率化に取り組んでいる。
再配達の削減と利便性向上に関する具体的な取り組み
- 楽天市場上の商品画面における最短お届け可能日表示機能
- 楽天市場アプリ上の購入履歴画面における購入商品の配送追跡機能
- 楽天市場の注文画面にてユーザー自身が商品の配送日時を選択する仕様に変更し、受取日時指定を促進
- 楽天市場の複数店舗で購入された商品(日本郵便が配送する一部の荷物が対象)のまとめ配送を日時指定できるスマートフォン向けアプリ「おまとめアプリ」にて、置き配や再配達の依頼など、楽天市場で購入した商品の受け取りに関する機能を提供
- (2024年7月より実施予定)お届け日表示や日時指定対応など、商品の配送に関するユーザーニーズを幅広く満たす商品に対して「最強配送」ラベルを付与
- コンビニや郵便局などの自宅外受取の周知・促進
配送効率化に関する具体的な取り組み
- 楽天市場の出店店舗向け物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」の提供
- 楽天が運営する直販サービスの物流拠点にて、AIを活用して商品に最適なサイズの梱包資材を選択し、トラック積載効率の最大化を図る物流DXの実施
- 日本郵便と連携し、JP楽天ロジスティクスが運営する楽天フルフィルメントセンターから、配達を実施する郵便局に直接輸送する「局直送」の実施
- (順次開始)全国各エリアにある「楽天スーパーロジスティクス」の拠点間で在庫を最適に分散し、配送先の住所に近い倉庫から荷物を配送する「在庫分散」による配送網全体の効率化と出荷から配送までのリードタイム短縮