花王は2023年12月20日、京都製作所・B&Rとともに効率的な少量多品種生産が可能なダイナミックセル生産システムを開発し、小田原工場(花王コスメプロダクツ小田原)に導入したと発表。2023年内にテスト運転を完了し、2024年初旬より段階的に稼働を開始する。また、並行して材料供給の自動化を進め、早期の技術確立を目指す。
ダイナミックセル生産システムは、フローティングリニア搬送技術とロボット技術の融合により、製品一つひとつを個別に、かつ自在に搬送・加工できる。そのため、工程や加工時間が異なる製品を、同時に一つのラインで生産可能だ。
花王が導入した設備は、2品種の製品を同時に生産できる。1名で運転可能で、交替運転による24時間生産時の能力は、既存設備の8時間生産時と比較し約9倍の想定とのこと。また、生産品種の切り替えに要する時間は、約6割削減できると見込まれている。