アクセンチュアは米国時間2023年6月13日、データおよびAI関連事業に今後3年間で30億ドルを投資すると発表した。幅広い業界の顧客に対し、さらなる成長・効率化・レジリエンス向上を支援するため、AIを迅速に進化させ、活用できる体制の強化を目指す。
同社は、世界中で1,450件以上のAI関連特許(出願中を含む)の他、マーケティング・小売・セキュリティ・製造などの領域で、AIクライアントソリューションを保有している。また、国内のAI PoweredサービスやmyWizard、SynOps、MyNavといったAIプラットフォームを通じ、AIを組み込んだサービスの提供も行っている。
今回発表されたAIへの投資には、次のような、新たな戦略開発、オペレーションモデル、ビジネスケース、デジタル・コア・アーキテクチャの開発支援が含まれるとのこと。
診断AI・予測AI・生成AIなどの強化
アクセンチュアの資産、業界特化ソリューション、スタートップ企業、AI専門人材、企業買収、エコシステム・パートナーシップに投資。診断AI・予測AI・生成AIなどの新たなスキルやサービスの深化、強化につなげる。
AI専門人材の確保
データおよびAI関連事業では、新規採用、企業買収、社員育成を通じて、AI専門人材を8万人まで倍増させる。
AI活用による価値創出の、一貫した支援
新しい「AIナビゲーター for エンタープライズ(AI Navigator for Enterprise)」は、生成AIベースのプラットフォーム。顧客がAI活用を価値創出につなげるために、ビジネスケース、意思決定、指針の策定からアーキテクチャの選定、アルゴリズムとモデルの理解の深耕まで、一貫した支援が行える。本プラットフォームには、アクセンチュア独自の取り組みの他、AIの実践とコンプライアンス・プログラムを加速するためのアセットが含まれる。
アクセラレータ、業界および機能モデルの構築
19の異なる業界向けに、データとAI活用促進のためのアクセラレータ、生成AI機能を活用した業界および機能モデルの構築を行う。
顧客および同社における生成AI活用の推進
アクセンチュアのアドバンストAIセンター(Center for Advanced AI)は、顧客および同社における生成AI活用を推進。生成AIの価値を最大化する役割を担う。アドバンストAIセンターへの投資には、生成AIや様々なAI機能を活用したサービスを再構築するための研究開発への投資も含まれる。
エコシステム企業との関係強化
業界をけん引するクラウド、データ、AIの、新規および既存のエコシステム企業との関係にも投資する。開発者がプロトタイプを強化するために、あらかじめ構築されたモデルを活用。クリエイターが仮想環境を構築し、現実世界の変化をダイナミックに反映するなど、顧客へのサービスの幅を広げる。