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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

ライブコマース視聴者の60%が購入検討中の商品確認を目的に NTTコム オンライン調査結果

 NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」は、登録モニターのうち全国の15歳以上の男女を対象に、ライブコマースに関する調査を実施した。調査結果は次のとおり。

ライブコマースは今後の拡大が期待される市場

 ライブコマースについて知っているか質問したところ、31.9%が認知していることがわかった。そのうち、「聞いたことがある程度」が20.4%、「知っているが、視聴したことはない」が7.6%、「知っており、視聴したことがある」と回答した人は3.9%にとどまった。

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 一方、ライブコマース視聴経験者のうち、実際に商品を購入したことがあると答えた人は54.8%と半数以上を占めた。その内訳を年代別で見ると、20代の購入経験は66.2%、30代でも59.6%と若年層ほど購入率が高い結果となった。

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 非視聴経験者のうち、利用意向があると答えた人は全体の19.8%。現利用者に比べると利用意向者の比率が高くなっており、今後の市場拡大に向けたポテンシャルがあるといえる。

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 ライブコマース視聴時に使用するデバイスでは、スマートフォンが73.7%ともっとも高く、次いでPC端末が47.0%となっている。ただし、50代以上ではPC端末がスマートフォンを上回り、もっとも高い結果となった。

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配信元は動画配信と相性の良い商品カテゴリーが上位

 ライブコマースを視聴したプラットフォームでは、YouTubeが68.7%、Instagramが37.1%となっている。

 また、購入者と非購入者で比較すると、購入者は「企業の運営するECサイトなどのウェブ」よりも、TwitterやInstagram、LINE LIVEなどの配信プラットフォームサービスの利用率が高くなっている。

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 視聴したことのある配信主体は、「アパレルブランド企業」が47.4%でもっとも多く、「化粧品ブランド企業」が30.5%、「家電量販店」が30.2%と続く。年齢層別に見ると、60代以上では家電関連の利用が多く、「家電・調理器具・日用雑貨製造、販売企業」、「家電量販店」がともに31.7%、「デパート、ショッピングモール、総合小売(オンライン含)運営企業」が30.2%、「アパレル企業」は28.3%だった。

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視聴のきっかけは公式の情報

 ライブコマース視聴のきっかけは、「登録している媒体からメールで送られるニュース」が49.6%。次いで「利用しているSNSで見たニュース(広告)」が36.4%、「企業のウェブサイトでのお知らせ、バナー」が34.6%と、企業・媒体側の発信情報が上位となった。この結果は、クチコミやレコメンドなどの生活者情報を上回っている。

画像を説明するテキストなくても可
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 視聴決定要因では、「紹介される商品」が39.8%、「動画を配信している企業」が39.0%、「紹介されるブランド」が35.9%と、企業・ブランドが上位。SNSおよびリアルにおけるコミュニティの情報をきっかけとした視聴、配信者きっかけの視聴を上回る結果となった。

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すでに購入を検討している商品の確認が視聴目的

 視聴の目的は購買行動に直接関係するものが多く、「購入を決めていないが、購入する可能性のある商品について確認するため」が39.4%、「購入を決めている商品について確認、購入するため」が20.7%と上位。これに、「商品を購入する目的というよりは、トレンドなどを知るウィンドウショッピング的な意味合いのため」が17.0%と続いている。

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 ライブコマース視聴経験者に向けて、通常商品を購入する際、与えられるアドバイスや評価をどの程度参考にするかを質問したところ、ライブコマースを視聴して商品を購入した人は、「販売する企業のスタッフや店員の、口頭による直接的なアドバイス」が93.3%でもっとも高かった。続いて、「販売する企業のスタッフや店員の記事などによる一般的なアドバイスや評価」が91.8%、「口コミなどの一般使用者が評価している評価」が87.2%という結果となった。

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 一方、ライブコマース視聴経験者のうち、商品購入をしたことのない人は、「口コミなどの一般使用者が評価している評価」が82.7%ともっとも高い。次いで「販売する企業のスタッフや店員の記事などによる一般的なアドバイスや評価」が78.9%、「販売する企業のスタッフや店員の、口頭による直接的なアドバイス」が77.4%となった。

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商品購入決定ポイントはプロ推奨の安心感

 ライブコマースでの購入の決め手としては、「商品に詳しいコマーサーの説明内容による安心感」が47.5%、「商品に詳しいコマーサーの出演による安心感」が44.3%と、プロの解説による「安心感」を求めていることがわかる結果だった。次いで「双方向のコミュニケーションで視聴者側の疑問が解決される安心感」が35.8%、「ライブ配信による臨場感」が32.3%となっている。

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 ライブコマースの評価点として、ライブコマースによる購入経験者のうち45.0%が「わかりやすく商品について紹介される点」、38.3%が「安心感が持てる点」、37.9%が「便利な点」、36.9%が「商品の信頼感が増す点」と回答している。

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 また、ライブコマース視聴者の他者推奨経験は55.5%で、そのうち、インターネット上での推奨が33.0%だった。さらに、ライブコマース購入経験者では他者推奨経験が79.1%となっており、インターネット上の推奨経験は50.4%に達している。

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 ライブコマース利用意向層(非視聴経験)のライブコマースへの興味点では、「分かりやすく商品について紹介される点」が66.4%、次いで「安心感が持てる点」が32.5%、「商品の信頼感が増す点」が29.8%となっている。

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調査概要

  • 調査対象:NTTコム リサーチ登録モニター
  • 調査方法:非公開型インターネットアンケート
  • 調査期間:2022年12月7日(水)~2023年1月17日(火)
  • 有効回答者数:566名(スクリーニング調査:20,644名)
  • 回答者条件:15歳以上の男女・全国

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