海外向け購入サポートサービス「Buyee」にて、独自のロシア向け航空便である「Buyee空運ロシア」の国際配送料金を値下げ。 従来と比較して平均で約33%、最大で約76%安い国際配送料を実現した。
全世界的に越境EC市場が伸長する一方で、Buyeeにおける日本からロシアへの物流は、2020年からコロナ禍の影響を受けて日本郵便のEMSや航空便が一時停止していることにより、船便しか輸送手段がない状況が長く続いていた
こうした状況を打開すべく、Buyee独自の航空便による物流経路を開拓し、2021年5月新配送サービス「Buyee空運ロシア」の提供を開始。 輸送手段が船便に限定されていたことにより、到着に2~3ヶ月以上を要していたロシアへの配送が、新配送サービスでは約2週間に短縮された。 「Buyee空運ロシア」の導入により、「Buyee」におけるロシア向け流通総額は導入後+56.9%に拡大。 さらに、今回の値下げにより最大限に金額を抑えた配送料金を実現し、ロシアのお客様へ利便性の高いリーズナブルなサービスを提供する。
2019年時点で発表されたロシアのEC市場は310億ドル、世界で9番目の規模。 またロシアEC市場の伸長率は世界第3位となっており、2019年~2023年までの平均成長率は8%と予測されている。2020年のロシア国内のEC取引額はコロナ禍による需要の増加により前年比1.9倍の約3兆8,934億円(2兆7,810ルーブル)に達している。
一方、航空便の激減など、物流の混乱の影響を受け、越境ECにおける取引額は前年比24.9%減少したが、本来のロシアEC市場の特徴として、EC売上高全体に占める越境ECの割合の高さが挙げられる。 2018年時点で、ロシアの越境EC市場はEC売上高全体の3割を占めており、ロシアの消費者の購買動向として、越境ECを積極的に活用していることがわかる。
こうしたことから、ロシアは越境ECにおいて極めて潜在力の高い市場だといえ、今回の新配送サービスによってロシア市場におけるBuyeeのシェア拡大とともに、Buyeeでロシアユーザーから人気のルアーや釣竿といった釣り具などホビー関連アイテムや美容、健康関連アイテムのさらなる伸長や、購入カテゴリの拡大が期待できる。