リクルートの外食市場に関する調査・ 研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、男女1,034人を対象に2021年11月、緊急事態宣言解除後の外食の実態や消費者心理について調査を実施した。
「当分は様子を見て外食を控える」21.5%。2021年7月より13.4pt減少
コロナ禍前と比べての外食頻度の変化を聞いた。「当分は様子を見て外食を控える」とした人は21.5%で、2021年7月の調査に比べると(前回34.9%、前回比 -13.4pt)と減少した。また、コロナ禍前と「変わらない頻度で行くつもりだ/行っている」(23.9%)、「頻度を減らして行くつもりだ/行っている」(45.0%)ともに、前回調査とほぼ同じか増加している。
「感染しないか不安だから」が最多も減少傾向
外食頻度がコロナ禍前と比べて変化した人にその理由を聞いた。最も多かったのは過去3回の調査同様に「感染しないか不安だから」が52.4%(前回調査、2番目に多かったのも過去3回と同様で「まだ自粛すべきだと思うから」が36.6%(同。共に2021年7月調査よりスコアが下がっている。
また、今回「店の衛生対策の進み具合を見て、しっかりした店を選ぶつもりだから」が 18.8%と過去3回との比較では最も高い数値となった。
忘年会の実施予定が調査時点で「ある」人は10.4%、「ない」人は40.8%
所属する組織や団体(勤め先、学校、その他)における今年の忘年会の予定を聞いた。調査が11月上旬であったことから、忘年会の検討はその後本格化することも考えられるが、調査時点での予定としては、忘年会の実施予定が「ある」と回答した人が10.4%、「ない」とした人が40.8%、「わからない」とした人が19.9%、「所属団体はない」とした人が28.8%であった。
所属団体から忘年会への制約の“お達し”は、「ある人」と「ない人」とがほぼ半々
今年の忘年会について、所属する組織・団体(勤め先、学校、その他)から、何らかの制限や指示が出ているかを聞いた。細かい制限ごとの選択肢を積み上げて集計したところ、「制限はない」が50.0%、「なんらかの制限がある・計」が47.0%、とほぼ半々という結果であった。
「なんらかの制限がある」の内訳としては、「オフィシャルな忘年会は自粛」が16.8%、「制限する指示がなんとなくあるが、内容はあいまい」が15.8%で比較的多く集中している。
年末年始に帰省予定がある人は36.7%、外食する予定がある人は44.8%
年末年始に帰省の予定と外食の予定があるかどうかを聞いた。帰省については「帰省する」人が36.7%、「帰省先があるが帰省しない」人が20.1%、「帰省先がない」人が43.1%ととなった。また、それぞれの中で外食を行うかについて聞き、合算した「外食する・計」は44.8%となった。
調査概要
- 調査方法:インターネットによる調査
- 調査時期:2021年11月5日(金)~2021年11月6日(土)
- 調査対象:首都圏、 関西圏、 東海圏に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
- 有効回答数:1,034件