楽天グループが、2021年度第3四半期決算を発表した。
クロスユースが成長牽引
連結売上収益は、第3四半期として過去最高の4,069億300万円で、前年同期比12.6%増の2桁増収となった。『楽天市場』、『楽天カード』、『楽天銀行』等のアクティブユーザーの増加、ユーザーにおけるクロスユースの拡大(クロスユース率は74.3%に拡大)が成長をけん引した。
国内EC成長に、『楽天市場』における共通の送料無料(込み)ライン導入寄与
国内ECにおいては、ショッピングEC流通総額が前年同期比8.7%増加した。前年同期はコロナ禍により、巣ごもり需要が高まっていたが、一巡した後も成長を維持し、堅調に推移している。
なお、ショッピングEC流通総額は、楽天市場、1st パーティー (ファッション、ブックス、Rakuten24等の日用品直販、ネットスーパー)、 オープンEC (Rebates、楽天ペイ オンライン決済)、ラクマの流通額の合計である。
国内EC流通総額は、1兆1,781億円で前年同期比7.6%増加。国内EC流通総額は、一部の非課税ビジネスを除き、消費税込みで、市場、トラベル(宿泊流通)、ブックス、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、Rakuten24などの日用品直販、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパー等の流通額の合計である。
『楽天市場』における共通の送料無料(込み)ライン導入や、第2四半期購入ユーザーの75%が第3四半期でも購入するなどコロナ禍をきっかけに増加した顧客の定着、『楽天市場』と『Rakuten Fashion』や『楽天西友ネットスーパー』等の他のEC事業とのクロスユース拡大が、同流通総額拡大に寄与したとしている。
JP楽天ロジスティクスが物流の利便性向上へ
日本郵便との間に設立した合弁会社において、新物流施設の稼働や業務・コスト効率の最適化、利便性向上を推進。同合弁会社に物流事業の権利義務を承継したことに伴い、当第3四半期より物流事業の損益の一部は持分法による投資損益として計上した。