ハウス食品・ハウスウェルネスフーズ・サンハウス食品の3社は、従来から利用してきた需給・生産管理システムを担うサプライチェーンマネジメントシステムを2021年4月に統合、このたび、共通基盤による全体最適な運用を開始した。
同時にNECのAIを活用して高度な需要予測を実現する「需給最適化プラットフォーム」を導入。市場変動への素早い対応と食品ロスの削減を目指す。今回の統合により、欠品件数50%、製品・資材廃棄ロス10%、管理業務工数60%の削減を目指していく。
ハウス食品グループでは、これまで、需給システムと生産管理システムの連携が限定的であったため、市場変化対応への気づきと、それに準ずる生産調整の初動が遅れてしまうという課題があった。需給・生産管理システムを担うサプライチェーンマネジメントを統合し、「需給最適化プラットフォーム」を導入することで、これらの課題の解決を目指す。
今回、3社それぞれ活用していたNECの生産管理システム「FlexProcess」を統合して「需給最適化プラットフォーム」と組み合わせ、全国の各エリア・各倉庫ごとに傾向の違う商品の出荷数や販売数などを予測する数万に及ぶ予測モデルをAIが作成することで、需給計画や発注業務の効率化を実現する。