ECサイトのユーザビリティを斬る! 今回は「ZOZOTOWN」
今回から、実際のスマホECサイトを例に、どのようなユーザビリティの工夫がされているかを紹介していきます。各サイトさまざまな事情があるとは思いますが、あくまで消費者の目線で「どこが使いやすく」、「どこが使いにくいか」というポイントから見ていきます。
第1回目の今回は、「ZOZOTOWN」を取り上げます。TOPページから見ていきましょう。
ログインボタンの場所に注目
ログインボタンだけ、上部のナビゲーションから離れて設置されています。パソコンサイトではログインボタンはフリーワード検索やお気に入りとともに黒い枠内にあるため、スマホECでのこの設置位置は意図的な工夫が考えられます。
ログインボタンを重要視し、他のメニューと離すことで押し間違いを発生させないこと、また、見付けやすくすることを考慮されていると考えます。
適切なナビゲーションボタンのサイズとアイコン
カートからサイトマップまでのナビゲーションのサイズは参考になります。爪を伸ばしている女性も、指の太い男性もスマホサイトを利用する中で、ボタンを大きくし過ぎると面積を使ってしまいますし、小さすぎると押し間違いを起こしてしまいます。ボタンサイズがこれくらいが適切でしょう。
上部のナビゲーションはアイコン化するとよいのですが、デザイナーがこだわった絵をアイコン化するのではなく、誰もがイメージの付きやすいデザイニングにするべきです。その点ZOZOTOWNでは、絵柄のデザインが分かりやすいだけではなく、アイコンの下に「カート」や「お気に入り」、「閲覧履歴」等と言葉でも表しているので見本になりますね。
ECサイトとして、ZOZOTOWNだけを使っている消費者はほんの一部でしょう。楽天市場スマホサイトも使えば、ニッセンスマホサイトも利用しているかもしれません。
楽天市場のお気に入りのマークは星型(★)ですが、ZOZOTOWNをはじめベルメゾン、スクロール、ディノスではハート型です。そのマークが何を意味しているのか、どの消費者にも分かることが非常に重要です。そういう意味でアイコン+テキストによる説明書きをするのがよいでしょう。