電話帳、電子カルテ……身近な所にもデータベースは溢れている
ECサイトを運営していると、月次の売上金額や商品別の売上金額を集計する機会が多くあるだろう。受注情報を一件ずつ確認すれば手作業でも可能だろうが、データベースを活用することで、非常に短時間で正確に集計を行うことが可能だ。
また、集計した情報を活用することで、ECサイトに商品の売り上げランキング表示させることもできる。その他にも会員の管理や商品のレビューなど、ECの多くの機能は背後にデータベースがあることによって成り立っている。では、データベースとはそもそもどういったものなのだろうか?
データベースを直訳すると「情報基盤」となる。データを目的ごとに整理・統合・格納し、活用・分析・更新しやすくした仕組みで、端的に言えばデータベースとはデータを整理した集合だ。
身近にあるデータベースの例を挙げよう。電話帳、病院の電子カルテ、Googleなどの検索エンジン、電車や映画館の座席予約システム等々。私たちが暮らす社会には、データベースが溢れている。それだけ浸透しているのは、データベースを構築すること、すなわちデータをデータベースに整理することで大きなメリットがもたらされるからに他ならない。
メリットは大きくふたつある。ひとつはデータベースの管理システムを使うことでデータを一元的に管理でき、なおかつ整合性がとれること。データは正確かつ矛盾があってはいけないので、整合性が取れていなければならないからだ。ふたつめはデータの取り扱いが簡単で加工しやすく、必要な時に必要な情報を取り出せることだ。これらは、商品情報や顧客情報など多くのデータを扱うECにとっても、メリットとなる。