12/2名古屋開催「ECzine Day 2015 NAGOYA」
2015年12月2日は、「賢いテクノロジー活用でお客様の期待を超えるECサイトに」をテーマに掲げ、名古屋でイベントを開催した。
基調セッションには、コメ兵 藤原義昭さん、パルコ名古屋店 伊藤智人さん、リンナイ 福本啓史さんが登壇。「『商売』の視点で考える、ECのこと、テクノロジーのこと」と題しディスカッションを行った。
コメ兵 藤原さんはオムニチャネル、パルコ 伊藤さんはウェブを活用したコミュニケーション、リンナイ 福本さんはメーカーECとCRMで取り組んだ施策と成果についてそれぞれ紹介し、その後は、データ活用、コンテンツマーケティング、そしてテクノロジーの選びかたについてディスカッションを行った。講演の詳細はこちら。
基調セッションに続くのは、MICROAD DFs 取締役 井上茂樹さん。「~今流行りの広告とは?~ 話題のデータフィードを活用した売上UP術とちょっと未来の話」と題し、講演を行った。
商品点数が多い事業者を中心に、フィード広告の活用が増えている現状を解説。フィード広告出稿のためのデータフィードの作りかた、それをもとに出稿できるフィード広告のプロダクトをいくつか紹介し、実際にCTRが向上した例をあげた。
MICROAD DFsの後は、ブレインパッド、ユーザーローカル、Faber Companyの順で、プライベートDMP、マーケティングオートメーション、Web解析、コンテンツマーケティングのトレンドと、自社のツールの解説を行った。
最後の特別セッションでは、トレンドのWeb接客ツール「Flipdesk」を提供するSocket 安藤祐輔さん、ファッション人工知能アプリ「SENSY」を提供するカラフル・ボード 渡辺祐樹さんが登壇。それぞれのツールについてビジョンや仕組みを述べるとともに、EC事業者のテクノロジー活用における考えかた、導入の基準等についてアドバイスした。
1/27福岡開催「ECzine Day 2016 FUKUOKA」
年が明けて1月、「2016年福岡で考えるこれからのEC、変わること変わらないこと」と題し、福岡でイベントを開催した。
基調セッションは、warmth 西井敏恭さん、ガシー・レンカー・ジャパン藤原尚也さん、JIMOS 川上智子さんというメンバー。「通販企業のデジタルシフト、先進企業に聞く最優先施策とポイント」と題し、ディスカッションを行った。
ガシー・レンカー・ジャパン、JIMOSともに、業績だけを見ていれば、従来のマスメディアに広告を出稿し、電話で受注するスタイルでもビジネスを継続できそうに見えた。事実、売上は右肩上がりで伸びていたからだ。
しかしながら、デジタルシフトを決め、現在加速度的に推進、もしくは終わらんとしている。きっかけ、具体的な広告費や組織・体制などを、イベント限定で公開し、その都度起きてくる問題や成果について、実際に社内でデジタルシフトを推進する「中の人」に役立つ意見が飛び交った。講演の詳細はこちら。
次に、MICROAD DFs 井上茂樹さんが登壇。昨今のEC事業者からのニーズとして「新規ユーザーの獲得」があるが、ダイナミックリターゲティングだけでは、それがかなわずにいた。そこで新たに提案するのが、外部の共通ポイントサービス、ASPカートのデータも活用して配信するダイナミックオーディエンスターゲティングだ。これらのデータをもとに、ユーザーの趣味趣向に合わせて、商品リストを自動生成し、広告配信を行うとプロダクト。
2015年7月にリリース後、3ヶ月でマイクロアド社に任された広告予算比率の20%を占めるまでになり、CTR2倍・CVR1.5倍向上、新規ユーザー購入単価30%向上といった成果に結びついているそうだ。
MICROAD DFsの後は、ブレインパッド、ユーザーローカル、プラスアルファ・コンサルティングの順で、プライベートDMP、マーケティングオートメーション、Web解析、CRMシステムについて解説するとともに、事例を紹介した。
最後の特別セッションの登壇者は、アンダス 前田哲郎さん、アサツーディ・ケイ 本松慎二郎さん、えそらフォレスト 林田七恵さん。「次世代ダイレクトマーケティングのヒントを探る!押さえるべきポイントはここだ!」をテーマにディスカッションを行った。
歴史あるダイレクトマーケティングだが、時代の変化とともに、5年前と同じやりかたでは成果が出にくくなっていると言う。そうした状況下で、ブランディングも含めた新しいダイレクトマーケティングに取り組むための、考えかた、キーワード、2016年以降主流となるであろうテクノロジーを紹介し、意見を交わした。
3/25福岡開催「ECzine Day 2016 SAPPORO」
3月には、「オンリーワンのECサイトになるテクノロジー活用のポイント」をテーマに、札幌でイベントを開催した。
基調講演は、オイシックス 佐藤淳さん。「15期連続で過去最高売上を更新。ネットで食品を売り続けるために、オイシックスが取り組んでいること。」をテーマに講演した。
15期連続で伸び続けている秘訣は「データドリブン」にあるとし、「データの先にお客さまがいる。データを変えるのではなく、人の行動を変えること」が重要だと述べ、ユーザーインタビューや、UIのテストをどう行っているか、具体的にステップとポイントを紹介した。
基調講演に続き、MICROAD DFs 井上茂樹さんが登壇。フィード広告市場の伸び、フィードを活用したダイナミックオーディエンスターゲティングへのニーズ・成果を述べると、同社開発の統合型データフィードマネジメントツール「SKY」を紹介。データフィード構築・加工を無料で行い、フィード広告配信につなげていく。
最後に、「今後、データフィードの取り扱い幅はますます広くなっていきます。ECサイトはフィードの扱いかたを最適化し、広告配信につなげていくべきです。外部もふくめた、さまざまなデータと掛け合わせることで、より価値が生まれていくでしょう」と述べ、講演を終えた。
井上さんの後には、ブレインパッド、アナグラム、アマゾンジャパンが続いた。プライベートDMP、マーケティングオートメーションのほか、リスティング広告の見直しや、Amazonログイン&ペイメントの事例を紹介し、最新のECテクノロジーのトピックスを届けた。
最後は、メガネスーパー 川添隆さんの特別講演で締めくくり。「EC知識ゼロからOK!メガネスーパーが教える賢い集客・ECツールの選びかた」と題し、モールと自社ECの戦略の違い、事業規模問わず使える集客・ツールとそれぞれの活用メソッド、そして賢いシステムの選びかたと展開していった。最後に目下取り組んでいるオムニチャネルへの展望を述べ、イベントを締めくくった。
約半年にわたる、ECzine Day 地方キャラバンイベントはこれをもって終了。2016年は東京での開催を中心にしながらも、全国のEC事業者へのECテクノロジーに関する情報を、さまざまな形で行っていく。