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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzine Day 2023 Autumn レポート(AD)

三陽商会が語るn1分析で見えた想定外の顧客行動 オンラインストアへの遷移率を10%向上できた方法とは

サイトのレイアウト変更や効果検証をチームで実行

 KARTE Blocksの詳細を説明するにあたって、「まずはアパレルの実店舗における買い物をイメージしてほしい」と中井氏。買い物の目的や購入済み商品、その時々の顧客の状況によって、顧客の欲しい商品は異なるはずと指摘する。

「お客様に良い購買体験を届けたいのであれば、お客様の目的や属性、購入履歴といったデータをもとに、それぞれに合わせて改善のサイクルを回す必要があります。しかし、実店舗の陳列はなかなか変えることはできません。オンラインストアなら、レイアウトをお客様ごとに変えて、商品の見せ方を最適化できます」(中井氏)

 黒澤氏も述べたとおり、ブランドサイトやオンラインストアは一度作って終わりではない。新商品情報のアップロードやキャンペーン情報の更新を行うのはもちろん、一人ひとりの顧客にとって使いやすく改修していかなければならない。

「KARTE Blocksにおいて『お客様に合わせる』とは、お客様ごとに接客を変えるだけではありません。実店舗でいえば、マネキンやディスプレイ陳列を変えるイメージです。MAツールでメッセージを出し分けるように、オンラインストアのページもお客様に合わせて出し分けられます。お客様によって異なるオンラインストアを表示することも可能なのです」(中井氏)

 しかし、技術的な面では可能でも、ブランド運営側がそれに対応できるとは限らない。オンラインストアに訪れる顧客は、初回客からロイヤル顧客まで幅広い上に、実際にオンラインストアを改修するには社内調整やツール導入などのコストもかかる。必要だとわかっていても、後回しになりがちな部分だろう。直感的な操作でこうした課題に対応するのが、KARTE Blocksだ。

直感的に操作できるKARTE Blocks
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「KARTE Blocksでは、タグを埋め込むことでサイトのコンテンツをすべてブロック化します。たとえば、テキストや画像をボタン一つで直感的に置き換えられます。バナーの入れ替えも、変更した要素を指定して画像をアップロード。10分もあれば完了できます。カルーセルやフローティングバナーなど、通常なら開発が必要なものもあらかじめテンプレートが用意されています」(中井氏)

 また、実行した施策は、1回では効果が得られないケースもある。その際、あまり効果が得られなかった理由が曖昧なまま、次の施策に手をつけてはいないだろうか

 KARTE Blocksは、施策の結果がなぜ良かったのか、もしくは悪かったのか、セグメント別で効果を比較するなど効果検証にも強みをもつ。PDCAサイクルを自社内で完結することで、施策を単発で終わらせず、継続していくための学びを積み上げられるのだ。

顧客目線で実行した他社の改善事例

 ここまで中井氏は、KARTE Blocksの機能とその操作方法を具体的に解説してきたが、「自社ではどう活用できるのだろうか」と疑問をもつ読者もいるかもしれない。そこで中井氏は、最後に次のような実際のユースケースを紹介し、セッションを終えた。

診断コンテンツで購入率42%向上

 女性下着を選ぶ際には、サイズやフィット感が重要視される。複数の女性用下着ブランドを運営する「HEAVEN Japan」では、初めてオンラインストアを訪れた顧客が、自分に合ったブランドやサイズを選ぶハードルを下げる施策を打つべく、KARTE Blocksを導入した。

「HEAVEN Japan」の事例
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 同ブランドのオンラインストアでは、元々備わっていた「適正下着診断」というコンテンツの表示順位を初回来訪者限定で高めたところ、クリック率が132%向上。商品の購入率も42%上がった。

閲覧商品の再表示でクリック経由の購入率2倍

 株式会社センテンスが運営する通販番組「B-tops」のオンラインストアでは、KARTE Blocksで顧客行動を分析。その結果、商品詳細ページを閲覧して離脱後、再来訪してまた商品詳細ページを閲覧し商品を購入する顧客が一定数存在することがわかった。そこで、顧客が再来訪した際にこれまでにチェックした商品を閲覧できる導線を作れば機会損失を防げるのではないかという仮説を立てた。

「B-tops」の事例
クリックすると拡大します

 同社はKARTE Blocksを活用し、オンラインストアの下部にあったコンテンツをファーストビューで見える位置に変更し、再来訪した顧客にのみ表示する施策を実施。クリック率が約10倍、クリック経由の購入率が2倍に改善された。

カート直前にある導線の改修で平均購入個数が150%増加

 化粧品などを扱う「JIMOS」は、複数購入すると割引が発生する仕組みを採用していた。しかし、顧客目線では、実際に複数の商品をカートへ入れなければ、割引されることがわからない仕様となっていた。

「JIMOS」の事例
クリックすると拡大します

 この課題を解説するために、同ブランドはKARTE Blocksを通じて、カートページの直前に「お得な2本セット」といったメッセージを表示する、複数購入の導線を設置。この施策により、顧客の平均購入個数は150%増加した。

 顧客が使いやすいサイト作りは、顧客の理解から始まる。この機会に、顧客理解を深める施策を講じてみてはいかがだろうか。

「できない、わからない」サイト運営を、誰でも自由に直感的に改善

タグを1行埋め込むだけでサイトのコンテンツをすべてブロック化。直感的に画像・テキストの差し替えや並び替え、非表示・新規コンテンツの追加を実行、施策ごとはもちろん、n1の検証までもワンストップで実現します。A/Bテスト、LPO、UI改善にご興味のある方は、KARTE Blocksサービスサイトよりお問い合わせください。

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この記事の著者

ワダ スミエ(ワダ スミエ)

2013年11月11日〜2023年3月31日までECzine編集部在籍。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社プレイド

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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