紀伊國屋書店は出版流通改革の一環として、2015年9月に新刊、村上春樹著『職業としての小説家』(スイッチパブリッシング)を皮切りに、社内物流を利用した買切・直仕入プロジェクトを展開してきた。
しかし、規模の拡大に伴って、新刊配本時における取次のライン物流と各店舗への着荷日の同期、店舗での仕入検品・データ入力作業の負担増などの課題が顕在化。こうした状況に対応するため、紀伊国屋書店は、業界の物流インフラとして機能しているトーハングループの物流システムを使うことが出版社・書店にとって最も合理的だとして、トーハンロジテックスと直仕入物流に関する業務委託契約を締結。同社のインフラを活用した各店舗への直仕入商品の送品を行い、さらに買切・直仕入プロジェクトを拡大させたい考えだ。