エフェメラル(ephemeral)とは「一時的な」「はかない」といった意味があり、米国ではSnapchatに代表されるようなメッセージが消えるアプリを総称して“ephemeral app”と呼ばれる。
エフェメラルSNSが流行する背景として、“リア充”と言われるような加工された理想の自分ではなく、より素に近い自分を身近な親しい人と共有したいという若者(10代〜20代前半を想定)の心理がある。特に若年層間で流行しているエフェメラルSNSの特徴として、
①投稿内容が一定時間を経過すると消えてしまう
②写真・動画の撮影時に画像加工が行われるため面倒な加工が不要
という2つの特性があり、過度に“リア充”を演出する必要がない。
また、リアクション(いいね!、返信、コメントなど)はなくても良いという前提で利用されることが多く、SNS疲れと言われる若者の現状により適した形で利用されている。日本国内においてはSnapchatと類似した機能を持つカメラアプリであるSNOWのダウンロード数が20週連続で1位を獲得するなど、同じくエフェメラルSNSとして注目されている。
オプトは、「エフェメラルSNSラボ」を立ち上げ、SnapchatやSNOWといった新規メディアを「エフェメラルSNS」と定義。ソーシャルメディアを探求するメディア「kakeru」(http://kakeru.me) からの情報発信やセミナー開催などを行なう。今後も若年層の利用実態やマーケティング活用事例などを発信し、セミナーなども独自に開催していく。