サイバーエージェントが今年3月に提供を開始した「LowTV Focus(ローテレフォーカス)」は、動画広告に特化した同社の調査機関「オンラインビデオ総研」の研究・調査をもとに開発したサービス。
テレビをリアルタイム視聴する習慣が少なくテレビCMが届きにくい「ローテレ」層、テレビCMに多く接触する「ハイテレ」層を見分け、ウェブ動画メディア上でテレビCMにほとんど接触しないユーザーに向けて優先的に広告を配信することで、テレビCMだけではリーチできないユーザー層への配信精度向上と配信規模の拡大を図る。
これまで、配信先は「YouTube」「Ameba」が中心となっていたが、新たに技術的なハードルが多数あり接続が難しかった「Facebook」「Twitter」「Instagram」「niconico」への配信が可能となった。これらのメディアが配信先に加わったことで、10代から30代の8割以上にリーチが可能となり、テレビCMが届きにくい層への大規模配信を実現する。今後は、配信構造をさらに細かく設計することで、より効率的なブランドリフト効果の獲得ため研究を続けるとしている。
また、サイバーエージェントでは「LowTV Focus」以外にもテレビ接触の多い層に対し優先的にWeb動画広告を配信するサービス「High TV Focus」も展開している。