リタゲメールの導入率は10%に
ナビプラスは、日本ネット経済新聞社が公表している「2015年夏通販EC売上上位500サイト」に対して、2015年8月に「リターゲティングメール」の国内での普及状況を調査。それから半年が経過し、今回、2016年1月の調査結果を発表した。
全500サイトにおける導入サイト数は、前回の34サイトから16サイト増え50サイトに、導入率は、前回の7%から3ポイント増え10%、約1.5倍になった。業種別の導入サイト数/導入率を見ると、アパレルが2倍(12サイト/24%)に増え、続いて総合通販(8サイト/16%)、化粧品・健康食品(7サイト/14%)、家電/PC(6サイト/12%)、スポーツ用品(5サイト/10%)となった。
配信タイミングに課題も
配信タイミングについては以下のように、「カート離脱後1時間以内の配信が最も購買につながった」というデータ(SeeWhy社2013年調べ)がある。
しかし、ナビプラスの調査では、リターゲティングメールの配信タイミング(1通目)では、最も開封率が高まるとされる「1時間以内」が16.1%にとどまっている。また、1通目で購入していないユーザに対して2通目の配信を行っているのは35%で、最も多い配信タイミングは「1週間後」となっている。配信タイミングの最適化についてはまだ改善の余地がありそうだ。
【調査方法】
調査対象:2015年夏通販EC売上上位500サイト(参照:日本ネット経済新聞社公表)
調査期間:2015年12月24日~2016年1月20日
調査手法:該当500サイトにてメール会員登録を行った上でサイトに訪問。買い物カゴに商品を投入後にサイトを離脱後、届いたメールの「件名」「内容」「配信タイミング」などから、どのような目的のメールをどのような意図を持って配信しているかを独自調査。