日清食品と三菱食品は、食品流通におけるサプライチェーンの効率化を目指し、「商流」と「物流」のデータ連携による協業を本格化させる。
近年、食品流通業界では需要変動の拡大や物流負荷の増大に加え、エネルギー価格高騰に伴う輸配送コストの上昇が課題となっている。各社が自社の効率を優先する従来の運用では、得られる効果に限りがあり、サプライチェーン全体の最適化が困難な状況にある。
そのため、企業が垣根を越えてデータ連携することで、需給バランスや物流効率を相互に調整し、全体最適を図る取り組みの重要性が高まっている。
こうした課題認識のもと、日清食品と三菱食品は「商流」と「物流」のデータ連携を通じた実証的な取り組みを2025年10月から開始。日清食品の在庫調整に関する業務時間を月約200時間削減、商品情報の登録業務を効率化など、需給バランスと物流効率における定量的な成果を確認した。
この結果を踏まえ、両社は協業を本格化。両社が保有する発注計画や物流実績などのサプライチェーン関連データの連携、物流アセットの相互活用ならびに最適化に向けた検討、製造、卸売、小売を横断したリアルタイムなデータ連携基盤の構築の検討などを進める。
今後も両社は、業務効率の改善と物流負荷の低減を図るとともに、食品流通業界の生産性向上ならびに持続可能なサプライチェーンの構築を目指す。
