佐川急便と日本貨物鉄道(以下、JR貨物)は、2024年7月8日、双方の経営資源を有効活用するための基本合意書を締結したと発表した。佐川急便は、物流ソリューションの提供を通じ、持続可能な物流の実現を目指している。また、JR貨物は環境負荷の少ない貨物鉄道を軸に物流サービスを展開している。
2社は、今回の合意により、物流を担う両社が連携し、互いが有する経営資源を有効活用することで、顧客の利便性向上や物流の課題解決、収益性の向上、物流インフラの強靭化を図る。加えて、健全で持続可能な脱炭素社会の実現と社会の課題解決に貢献することを目指すとのこと。
基本合意の内容
- 経営資源の共有とイノベーションの推進により、顧客利便性を高める国内輸送サービスを構築し、顧客の物流的課題の解決を図る
- それぞれのサービス、輸配送ネットワーク、システムおよびノウハウを共同活用して、効率的なインフラを構築するとともに、相互に営業推進することで収益向上を図る
- 天候や災害による輸送障害時に相互輸送を行い、物流インフラを強靭化。また、健全で持続可能な脱炭素社会の実現と社会の課題解決に貢献する
今後の具体的な協力展開
- 飛脚JR貨物コンテナ便の伸長にむけたキャンペーンの展開。共同提案営業による、さらなるモーダルコンビネーションの推進
- 31ftコンテナ利用拡大に資するコンテナ回送区間でのサービス実装化に向けた共同営業
- 鉄道側の輸送障害時におけるトラックや船舶と連携した対応力強化
- 脱カーボンにむけた物流企業側の取り組みについてメディア・一般消費者への訴求