「Biz-Robo!」(ビズロボ)は、専用のブラウザで作業をすると、その作業内容をロボットが記憶し、自動化してくれるサービス。
ルーチンワークの自動化や不正検知などに適しており、さまざまな業種で導入、現在約1,500のロボットが稼働しているが、EC事業者の導入も多く、「商品登録」「売上報告」「在庫連携」などを自動化させているという。
導入企業からは、「事務の人数を増やすことなく、より多くのサイトに商品展示ができるようになり、売上が大幅に増えた」、「自社EC管理システムへの商品登録作業をロボットに一括で移行できた。人件費を大幅に抑えられそう」、「自社システムで足りていない機能をロボットで簡単に構築することができるので、システム開発投資額も従来に比べ圧倒的に低くなった」といった声が寄せられている。
米Kapow Software社が開発したテクノロジーを利用しており、ブラウザにマクロ技術がついている仕組み。その専用ブラウザを普段の業務で使うだけなので、システム構築の際の要件定義等も不要となる。
料金体系は、最安導入パターンでロボット1体(1作業)で初期費用0万円~、月額費用5万円~、最も多い導入パターンがロボット5体で初期費用50万円(環境も併せて)、月額費用30万円~となっている。
ビズロボをもとにパートナー企業が、それぞれの業種・業態に合わせたサービスを開発しているが、今回、新たにデータ分析に強いブレインパッド、人材サービスのi6コンサルティンググループが新サービスを発表。
ブレインパッドは、データマイニング技術と分析アルゴリズムをエンジンとして付加。以下のように利用できる。
- 需要予測や欠品予測による在庫管理・受発注プロセスの自動化
- 競合他社および顧客行動の自動収集・解析に基づく、最適な価格算出と告知の実行
- テキストマイニングとロボットプログラムの組み合わせによるサイト内検索エンジン・商品マスタの最適化
- インターネットのチャットログ解析から売れ筋のキーワードを特定することによる、広告出稿の自動化
- 金融機関や小売業における、インターネット上での不正取引の検知 など
最後にビズロボジャパン代表の大角暢之さんは、「楽しいアナログ時代へ進化する」とビジョンを掲げ、「ルーチンワークはロボットにやってもらい、人は考えたり、もてなしたりに集中してほしい」と述べた。