スマートフォンやタブレットを利用することで、パソコンの利用頻度が減少したユーザーは28%に。
それぞれのデバイスの利用目的を尋ねると、パソコンでは「商品やサービスを購入するため」が第3位、56%で他のデバイスよりも高くなっている。
タブレットでは「動画や映像、音楽、ゲームなどのエンターテイメントを楽しむ」が第2位に、スマートフォンの利用目的では「家族や友人・知人とコミュニケーションをするため」が1位(67%)となった。
過去3ケ月以内のオンラインショッピングやオークションでの商品購入時におけるデバイスの利用状況を尋ねると、22%のユーザーが特定の商品を購入する一連の行動のなかで、閲覧と購入で異なるデバイスを利用していることがわかった。
そのうち、スマートフォンでチェックした商品をパソコンから購入した経験のある人の割合が最も高く15%に。
ニールセンのエグゼクティブアナリストの中村義哉さんは、以下のようにコメントしている。
「スマートフォンの更なる普及や高機能・大画面化による利便性の向上は、その他のデバイスの利用に影響を与えています。例えばパソコンはスマートフォンを利用することで、その利用頻度が落ちた人が一定数存在しています。しかし、パソコンの利用目的の第3位が『商品・サービスを購入するため』で、スマートフォンやタブレットよりも割合が高いこと、デバイスをまたいだ購買行動でもパソコンを利用した購買が行われていることから、オンラインショッピングに関わる利用については、今後もパソコンが大きな役割を担っていくと考えます。
企業としては利用されるデバイス、利用されるコンテンツによって情報を出し分けながら消費者とコミュニケーションをとることが今後必要となります。まずは自社のターゲットとしているユーザーが、どのようにデバイスを使い分けているのかを把握することが、その第一歩となるでしょう」