JR東海は、東海道新幹線「のぞみ号」「ひかり号」の全号車で実施している車内ワゴン販売を終了する旨を発表した。
同社は、駅周辺店舗の品揃えの充実、飲食の車内への持ち込みの増加、静粛な車内環境を求める意見、また将来にわたる労働力不足への対応等をふまえ、「のぞみ号」「ひかり号」の全号車で実施している車内ワゴン販売の終了を決定。新しい形態のサービスを導入することを決めたという。
2023年11月1日より開始される新サービスは、次のとおり。
グリーン車利用客向けのサービス
東海道新幹線サポートコールサービス
尋ねごとや困りごとが発生した際に、これまでの巡回中の乗務員への声掛けに加えて、グリーン車の各座席に設置されたQRコードから乗客自身のモバイル端末を用いて乗務員の呼び出しが可能となる。
東海道新幹線モバイルオーダーサービス(こだま号除く)
グリーン車の各座席に設置されたQRコードにて、乗客自身のモバイル端末から食事や飲み物の注文を可能に。注文した商品は、座席までパーサーが届ける。
グリーン車、普通車利用客向けのサービス
東海道新幹線多目的室案内サービス
授乳等に利用できるスペース(11号車「多目的室」)の扉に貼付したQRコードより、乗客自身のモバイル端末から乗務員の呼び出しが可能に。同スペースをよりタイムリーに利用できるようになる。
東海道新幹線におけるのぞみ停車駅のホーム上等の自動販売機の拡充
車内ワゴン販売でニーズの高いドリップコーヒーやアイスクリーム等、自動販売機のラインナップを増やし、ホーム上等に順次拡充。乗車前の購入を容易にする。 ※自動販売機の設置は、2023年11月1日までに東海道新幹線におけるのぞみ停車駅のホーム等に設置を予定。その他の駅についても拡大を検討しているとのこと。