ナイルが運営するスマートフォンユーザー向けアプリ情報メディア「Appliv(アプリヴ)」では、2023年2月より実施しているTwitterの利用状況に関する調査について、3回目の結果を公開した。
Twitterを毎日利用する割合はほぼ変化なし、不満を感じている人は過去最高の25.7%
2023年4月の調査時点でTwitterを「毎日利用している(1日1回以上)」と回答した534人を対象に、利用頻度を調査したところ、全体の94%が現在でも毎日利用していると回答。
前回に引き続き9割以上と、ほぼ変わらない結果となった。
Twitter以外のSNS利用時間については、半数以上が変わらないと回答。一方で、他SNSを利用する時間が増えたのは、「とても増えた(7.7%)」と「まあまあ増えた(21.3%)」をあわせた29.0%だった。
Twitterに対する満足度を聞いてみたところ、「少し不満」が19.7%、「かなり不満」が6.0%と、25.7%が「不満」を感じていることが明らかに。調査開始以降、最も高い結果となっている。
他SNSへ移行を検討した人は39.5%、前回調査から6.0pt増加
「SNSへの移行を検討したことがある」または「既に移行先SNSを利用している」と回答した人は全体の39.5%で、4月調査から6.0pt増となっており、引き続き増加傾向にある。
「検討したことはない」と回答したのは46.3%と前回調査から10.4pt減少し、過去最も少ない結果となった。他SNSへの移行を検討する人が少しずつ増加し続けている状況から、徐々に「Twitter離れ」が進んでいると考えられる。
移行検討理由「新機能が使いづらい、好みではない」が倍増、「サービス終了する可能性」も微増
他SNSへの移行を検討したことがある人の理由をたずねたところ、最多は「サービスが有料化する可能性(25.3%)」。過去2回の調査でも1位に選ばれている。
続く「サービスが終了する可能性(22.2%)」は、調査開始以来初めて20%超えという結果に。
3番目は「新しい機能が使いづらい、好みではない(15.7%)」で、前回(8.1%)のほぼ2倍となった。これは、7月1日以降の仕様変更も要因の一つだと考えられる。
移行先候補に新たな動き、話題の新SNS『Thread(スレッズ)』も候補に
他SNSへの移行を検討したことがあるユーザー198人の移行先候補を調べたところ、1位は「Instagram(37.4%)」、2位は「LINE(16.2%)」と上位2サービスの順位は前回と同じ結果となった。
「Instagram」が10pt以上減り、3位以下のSNSで回答が割れていることから、移行検討者の移動が集中しているサービスはまだないと推察される。
新興SNS「Bluesky」や「Misskey」と並び、Instagram版Twitterとして話題の「Threads(スレッズ)」も入っており、7月6日のサービス開始直後から移行先候補として選ばれている。
一時的な閲覧制限を回避しようと5人に1人が『Twitter Blue』へ加入、過半数は未対策
7月に行われた一時的な閲覧制限の影響を受け、どのような行動をとったのか質問したところ、制限を回避しようと何かしらの行動を取った人は全体の29.1%だった。
回避しようとした人のうち20.0%が「Twitter Blueに加入した(31人)」と回答しており、有料でもTwitterを継続利用したいと考えるユーザーは一定数いることがうかがえる。
回答が多かった上位3つは、「サブアカウントで再度ログインした(69人)」、「ブラウザ版で利用した(69人)」「TweetDeckを利用した(53人)」となった。
一方で、一時的な閲覧制限に対し「何もしていない」と回答した人は288人(53.9%)で、過半数を上回る結果となった。
調査概要
- 調査対象:Twitterを利用する全国の10代から60代以上の男女4,371人
- 調査期間:2023年7月6日~7月10日
- 有効回答数:534人(Twitterを毎日利用する人を抽出)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査機関:自社調べ(調査ツールFastask使用)