MMDLaboが運営するMMD研究所は、GMOリサーチが提供する海外パネルを利用し、日本(東京)、アメリカ(ニューヨーク)、フランス(パリ)に住む20歳~49歳の男女を対象に、2023年2月15日~2月20日までの間、「日米仏3ヶ国比較:都市部消費者の食の意識・動向調査」を実施した。なお、調査結果は小数点以下任意の桁を四捨五入して表記されている。
日本における食材のネット注文・配達サービスの利用率は40.9% ほか2ヶ国より40%近く低い結果に
食材のネット注文・配達サービスの利用に関して聞いたところ、「利用したことがある」と回答した人の割合は、日本が40.9%、アメリカが78.6%、フランスが77.1%だった。月1回以上利用している人の割合では、日本が25.1%、アメリカが58.4%、フランスが52.5%となっている。
同調査では、直近1年間で「食材のネット注文・配達サービスを利用した」と回答した日本の176人・アメリカの319人・フランスの313人を対象に、利用した理由も聞いている(複数回答可)。その結果、日本では「重たいものを届けてくれるから」がもっとも多く39.2%、次いで「買い物に行く時間を節約できるから」が33.5%、「実店舗に行くのが面倒だから」が31.8%だった。
アメリカは「買い物に行く時間を節約できるから」がもっとも多く42.0%、その後「仕事や家事などで実店舗に行く時間が取りづらいから」が33.5%、「欲しいものが探しやすいから」が32.9%と続く。
フランスでは「買い物に行く時間を節約できるから」と「実店舗に行くのが面倒だから」がもっとも多く32.3%、次いで「時間を気にせずに注文できるから」が28.8%という結果だった。
ミールキットの利用理由は「時短」「味」「価格」など各国で異なる
料理の材料とレシピが入っているミールキットについても、ネット注文・配達サービスの利用に関して質問した。その結果、日本は24.4%、アメリカは67.7%、フランスは58.9%が「利用したことがある」と回答した。月1回以上利用している人の割合では、日本が10.2%、アメリカが44.8%、フランスが32.3%となっている。
直近1年間で「ミールキットのネット注文・配達サービスを利用した」と回答した日本の105人・アメリカの275人・フランスの239人を対象に、その理由を聞いたところ(複数回答可)、日本は「時短になるから」がもっとも多く32.4%だった。次いで「手間をかけずに贅沢なメニューを作れるから」が31.4%、「献立を考える必要がないから」が30.5%となっている。
アメリカは「味がおいしいから」が36.4%ともっとも多く、次いで「時短になるから」が35.3%、「新しい料理に挑戦できるから」「値段がお手頃だから」が同割合の28.4%だった。
フランスでは「値段がお手頃だから」がもっとも多く27.2%、次いで「時短になるから」が26.8%、「新しい料理に挑戦できるから」が26.4%となり、ミールキットのネット注文・配達サービスを利用する理由のトップは、各国で異なる結果となった。
調査概要
- 調査期間:2023年2月15日~2月20日
- 有効回答:日本430人、アメリカ406人、フランス406人※人口構成比に合わせて回収
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:日本(東京)、アメリカ(ニューヨーク)、フランス(パリ)に住む20歳~49歳の男女
- 設問数:20問