Metaは11月16日(日本時間)、Facebook上の動画コンテンツの前後や途中に挿入できる広告であるインストリーム広告を日本で提供開始することを発表した。これにより利用資格を満たしたクリエイターは、自身がFacebookに投稿した動画にビジネスの広告を挿入でき、継続的な収入を生み出すことができる。
インストリーム広告は、これまで世界49カ国で展開され、26の言語に対応していた。今回、展開地域として日本を含む5カ国が追加され、新たに11言語がサポートされるようになる。
Facebookのインストリーム広告は、長さが1分以上の動画コンテンツの再生前後や再生途中に、15秒の広告を挿入できつ。ビジネスは、知名度の高いパブリッシャーやクリエイターが作成した動画を視聴している利用者に対し、利用者それぞれに最適な広告を配信することが可能。広告は、クリエイターがこれから投稿する動画だけでなく、すでに公開済みの動画にも挿入できる(ただし、11月16日までに公開された動画が対象となる)。
インストリーム広告は次の3つのフォーマットがある。
プリロール広告
プリロール広告は動画の開始前に再生されるもので、ページのタイムラインやWatchのウォッチリストでコンテンツを能動的に探している利用者に配信される。クリエイターのコンテンツを検索する視聴者が多いほど、プリロール広告からの収益は増える仕組み。
ミッドロール広告
ミッドロール広告は動画の再生中に挿入されるもので、自然な切れ目がある動画に最適なフォーマット。挿入ポイントは複数指定でき、その一部(ポイントが複数ある場合)で広告が配信される。
画像広告
画像広告はコンテンツの下部に表示される静止画の広告で、動画の視聴を中断させることなく表示できる。15秒を超える場合は、最初の15秒分が表示された後にオプションとして[続きを見る]が表示され、利用者はこれをタップして動画の続きを見ることが可能。
なお、クリエイターがインストリーム広告の利用資格を得るには、常に次の要件を満たす必要がある。
- パートナー収益化ポリシーの要件を満たし、これを常に遵守している
- 18歳以上である
- 動画を公開するFacebookページのフォロワーが10,000人以上である
- 条件を満たす再生時間が過去60日間で合計600,000分以上に達している
- 自ページ上にアクティブな動画を5本以上保持している