プロジェクト成功のカギ「スケジュール管理」
連載1~3回では、ECサイトをリニューアルするにあたって、「どんな方向性で、何を目的として、誰が」「どんな分析のもとで」「スマホファーストで、どういった導線設計をもって」リニューアルするか、について解説してきました。
ここまで検討が深まっていれば、リニューアルを済ませてしまってから、「何のためにリニューアルしたんだっけ?」「リニューアルしたのに効果が出ない!」「逆に評判が悪くなった……」そんな残念な事態には陥らない(陥りにくい)ことと思います。
4回目の今回は、こうした方向性・目的・導線などの検討期間も含め、プロジェクトを日々推し進めていくにあたって重要な「スケジュール管理」について解説します。
スケジュール管理とは、その言葉の通り、プロジェクトがオン・スケジュールで進んでいるのか、何らか原因があって遅滞しているのか、その進捗を把握・管理し、改善することです。
スケジュール管理のコツは、タスクの列挙
スケジュール管理がうまくいかないと、「リニューアルの事前告知」「実施直前直後のカスタマー対応」や「実施後の営業企画の立案・実施」「リニューアルによる新機能の告知・アピール」など、リニューアルそのものよりある意味重要な「営業面」の施策に手が回らない、といったケースに陥りがちです。「満を持してのリニューアル」とするべく、万全のスケジュール管理を行いましょう。
ECサイトのリニューアルは、自社内で実施するにしても、ECコンサルタントや制作会社と連携して実施するにしても、「ディレクター」「デザイナー」「コーダー」「システムベンダー」など、社内外多くの担当スタッフが密接に関わり合い、お互いの進行に影響し合います。
こうした場合のスケジュール管理のコツは、あらかじめ「実施すべきタスク」をなるべく細かく列挙することです。リニューアルにまつわる「全てのタスク」を列挙・項目化することで、各タスクの優先順位や各担当の役割分担を明確化でき、またそれぞれのタスクに適正な作業日程を持たせることで、全体の必要スケジュールを把握することができます。