楽天買い回りとは
楽天買い回りとは、複数のEC店舗で買い物をすることを指します。これをショップ買いまわりと言い、定期的に買い回りの件数に応じてポイントアップするキャンペーンを開催しています。例えば、お買い物マラソンや楽天スーパーSALEなどが当てはまります。
楽天買い回りの仕組み
楽天買い回りでは、キャンペーン期間中に税込1,000円以上の商品を複数店舗で購入すると、購入したEC店舗数に応じてポイント倍率がアップします。例えば、以下のようにポイント倍率が変化します。
- 2つの店舗でそれぞれ1,000円(税込)以上の商品を購入…購入した商品すべてのポイントが2倍
- 5つの店舗でそれぞれ1,000円(税込)以上の商品を購入…購入した商品すべてのポイントが5倍
このように、購入した店舗数に応じてポイントが数倍になります。最大は10店舗での購入ですべてのポイントが10倍となるもので、11店舗以上で購入しても10倍でストップします。また、買い回りで得られるポイントの上限は7,000ポイントという制限もあります。
買い回りの対象となる例、ならない例
楽天買い回りの対象となるのは、以下のような例です。
- 店舗Aで2,000円(税込)分、店舗Bで1,000円(税込)分の買い物をした…ポイント2倍
- 2,500円(税込)の商品を12店舗で購入した…ポイント10倍
一方、以下のような場合は買い回りの対象となりません。
- 店舗Aで1,000円(税込)分の商品を2回購入した…1店舗としてカウント
- 店舗Aで2,000円(税込)分、店舗Bで800円(税込)分、店舗Cで400円(税込)分を購入した…店舗B、Cは買い回りの対象外となるため、店舗Aのみがカウントされる
- 予約購入
- RaCoupon(ラ・クーポン)を利用したため、合計金額が1,000円(税込)に満たなかった
これらの点に注意し、買い回り商品の打ち出しや割引設定を行いましょう。
楽天買い回りのメリット
EC店舗が楽天買い回りを利用するメリットには、以下の2つがあります。
- 新規顧客の獲得につながる
- アクセス数がアップする
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
新規顧客の獲得につながる
楽天買い回りでポイントアップするキャンペーン中は、購買意欲の高い顧客が多いため、さまざまなショップを見て回る可能性が高くなります。そのため、予期せぬ新規顧客の開拓につながる可能性があります。また、そこから商品を気に入ってもらえれば、リピーターになってくれるかもしれません。
アクセス数アップ
楽天買い回りのキャンペーン中は、楽天が大々的に広告を打ち出すため、多くの顧客の目に触れやすく、キャンペーン自体に参加する人が多くなります。そのため、ショップ自体にもアクセスしてもらえる可能性が高まるでしょう。特に、Googleなどさまざまな検索エンジンでも楽天の商品は上位に上がりやすくなっているため、新規・既存問わずアクセス数を増やしやすい期間です。
楽天買い回りに有効な施策とは?
楽天買い回りに合わせて行うのが有効な施策として、以下の5つが考えられます。
- イベントページを作成する
- メルマガで事前告知を行う
- ポイントアップ設定をする
- 目玉商品を打ち出す
- 無料広告枠にエントリーする
それぞれの施策について、詳しく見ていきましょう。
イベントページを作成する
楽天買い回りに合わせたイベントページを作成し、自店舗のどこからでもアクセスしやすいように設定しておくと良いでしょう。特に、後述する楽天買い回り用に設定した目玉商品のページからイベントページに飛べるようにしておくと、自店舗内を回遊してくれる顧客が増えやすくなります。できるだけイベント用の特設ページを作成しておきましょう。
メルマガで事前告知を行う
メルマガで事前告知を行うと、キャンペーン中の目玉商品やポイントアップ施策を知らせるのに効果的です。イベントページを作成したり、ポイントアップ施策を設定したりするだけでは、偶発的に見てもらえるチャンスに頼るしかありません。しかし、メルマガを配信することで、既存ユーザーにイベントページや施策を知ってもらいやすくなるでしょう。
ポイントアップ設定をする
楽天買い回り自体のポイント倍率は決まっていますが、キャンペーンに合わせてショップ独自のポイント還元を行うことで、よりオトク感を高められます。例えば、キャンペーン期間限定でポイント還元率を高めれば、他のショップと差別化でき、ぜひこのショップで買いたい、と思ってもらいやすくなるでしょう。
実際に、ポイント数を見てショップを決める顧客は少なくありません。設定した商品は、イベントページに記載したり、メルマガで事前告知したりして、できるだけ多くの人の目にとまるようにしましょう。
目玉商品を打ち出す
楽天買い回りでは、1,000円(税込)以上の商品を購入すること、と金額の下限が決まっています。そのため、該当する金額の中で売り出したい目玉商品を打ち出すことで、自店舗を訪れた顧客が「買い回りならこれを買おう」と素早く決められます。
目玉商品を決める際には、あれもこれもと欲張ったり、普段は売れていない商品をこの機会に売ろうとしたりするのではなく、普段から売れ筋の商品を1点から数点に絞り込んで売り込むのがポイントです。
無料広告枠にエントリーする
特に楽天スーパーSALEの場合、楽天市場側が作るイベント特設ページに「超目玉枠」「目玉枠」という無料広告枠が設けられます。この広告枠にはエントリーした商品の中から抽選で掲載されるため、エントリーしておいて損はありません。ただし、エントリーのためには自店舗で一定期間の販売実績が必要なため、売れていない商品や新商品ではエントリーできないことに注意しましょう。
楽天買い回りを有効活用するコツ
楽天買い回りを有効活用するためには、3つのコツがあります。
- 半額などの高額割引を行う
- 在庫切れを起こさないよう注意する
- 「ぽっきり商品」をつくる
それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。
半額などの高額割引を行う
楽天買い回りと合わせて半額などの高額割引を行うことで、ふらりと立ち寄った顧客の購買意欲を高められます。いつもよりオトクに購入できる上、ポイントもアップするとなれば買いたくなる人も多いでしょう。
在庫切れを起こさないよう注意する
楽天買い回りでは、普段より訪れるユーザーが多いため、売れやすくなるということは、在庫がはけてしまいやすくなるということでもあります。そのため、集客のための十分な施策を行うとともに、注文点数が増えてもいいよう、十分な数の在庫を確保しておきましょう。
「ぽっきり商品」をつくる
楽天買い回りでは、前述のようにポイントアップの対象が1,000円(税込)以上と決められています。それを逆手にとって、1,000円や2,000円ぽっきりの商品を作ることで、購買意欲を高められるでしょう。
高めの価格を設定する場合は、「4,000円以上の購入でお会計から20%OFF」などの特典も同時につけておくと、より顧客のオトク感を高められ、購買意欲につなげやすくなります。
楽天買い回りを上手に利用し、売り上げアップにつなげよう
楽天買い回りのキャンペーンは、さまざまな広告媒体で宣伝されているため、非常によく知られています。そのため、買い回りキャンペーンの時期を狙って購入する人も少なくありません。そこで、楽天買い回りに合わせてさまざまな施策を打ち出せば、より購入の確率を高められます。売り上げアップのためには、楽天買い回りキャンペーンを上手に利用しましょう。