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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECホットトピックス(AD)

EC販売にエンタメ要素を!オンラインくじ販売システム『くじラボ』が広げるECの可能性

 同じアイテムを扱っていても、純粋なEC販売とオンラインくじの賞品にするのとでは、売れかたが異なる──。コロナ禍で進んだデジタル化、ECの差別化に必要な要素のひとつはエンタメかもしれない。オンラインくじの販売システム『くじラボ』について、提供元の株式会社ディ・テクノ WEB事業部 第2コンテンツ企画グループ グループリーダー 坂崎大輔さんに話を聞いた。

オンラインくじの販売システム『くじラボ』とは

 ディ・テクノは、オンラインくじの販売システム『くじラボ』を2022年6月30日より提供開始した。同社が2018年から自社サービスとして運営する『WEBくじ』で利用しているシステムを、他社も利用できるようにしたもの。2019年から一部企業に限定して提供していたが、このたび広く一般に公開した形だ。

 オンラインくじとは、コンビニなどで見かける限定グッズなどが当たるハズレなしのくじを、インターネット上で購入できるサービス。 決済直後にくじの結果がわかり、当たった賞品は後日自宅に届くのが特徴だ。ネットで決済して自宅に配送されることから、広くECに分類されると言ってもいいだろう。

 『くじラボ』を利用することで、EC事業者は独自にオンラインくじを販売できるようになる。たとえばレアなアイテムをA賞(最高ランクの賞)に設定してくじを楽しんでもらったり、複数の商品を組み合わせた福袋を価格違いで用意し、上位賞が当たればランクが上の豪華な福袋が、下位賞でも損をしない福袋が当たるといった使い道がある。『WEBくじ』ローンチ時から本サービスにかかわるディ・テクノの坂崎大輔さんは、「オンラインくじを活用することで、業種業態問わず、お客様によりECでのお買い物を楽しんでいただけるようになるのでは」と、EC事業者に『くじラボ』をアピールする。

 「初期費用0円」で、「かんたん」「スピーディー」に、独自のオンラインくじストアをオープンできる『くじラボ』の導入で、ECにどのような変化が起き得るのか。坂崎さんに詳しい話を聞いた。

くじラボイメージ

通常のECよりオンラインくじのほうが売れる体験

 ディ・テクノは、遊技機の開発および製造を行う大一商会のグループ会社で、同グループ内のウェブ運営から始まり、現在では独自のエンタメ系ウェブサービスの企画・運営を行っている。今回取材に応じてくれた坂崎さんは、グッズ関連のコンテンツ企画を担当するグループのリーダーである。同社が提供するオンラインくじサービス『WEBくじ』は、2018年に始まり、「東京リベンジャーズ」「おそ松さん」「幽☆遊☆白書」など、人気タイトルのオンラインくじ販売実績がある。

「親会社が遊技機を手掛けていることから、もともとアニメコンテンツとの親和性は高かったのです。2018年頃、アニメグッズのくじが売れているらしいとの情報を聞きつけ、当社でも独自にシステムを開発して『WEBくじ』を開始しました。第一弾として、当時TVアニメの製作委員会に参加していたタイトルでオンラインくじを提供したところ、かなりの手応えを感じる結果が出ました。段階的にいくつかのタイトルで実施し、本格的に事業化して4年になりますが、売上は毎年成長を続けています。オンラインくじのシステム自体の優位性もありますが、近年のコロナ禍でのEC需要拡大に併せてオンラインくじ市場そのものが成長したととらえています」

 ディ・テクノではアニメグッズのオンライン販売、つまりECサイト運営も行っている。同じアイテムを扱った場合、通常のEC販売よりもオンラインくじ形式を採ったほうが売上アップに効果的であるとの結果が出ている。

「現状のオンラインくじは一般的に受注販売形式をとっているため、在庫を持たずに販売することが可能で、リスクを軽減できる点も『WEBくじ』事業の成長に貢献していると考えています」

オンラインくじ形式の販売メリット
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160件以上のくじが実施、7万5,000以上のユーザーが注文

 次の展開は、自社で事業として成功をおさめた『WEBくじ』のシステムを他社に提供することだった。

「開始から1年ほど経ち、事業が軌道に乗り始めた頃に次の展開を考え始めました。純粋に実施するくじのタイトル数を増やして売上を上げる方法を考えると、当然ですがその分のリソースを増やさないといけなかったり、また、自社では版権獲得が難しいタイトルが出てきたり……といくつか壁が見えてきました。ならば、自社開発したオンラインくじのシステムをECのカートASPのように他の事業者様に利用していただこうと考えました。システムへの負荷などを考慮し、まずはクローズドで一部の企業様にご利用いただく形にしました」

 約3年の試験提供の期間で160件以上のくじが実施され、7万5,000以上のユーザーが注文を行った。アニメやゲームほか、お笑い芸人やスポーツチームなどのくじを扱う15サービスへの導入実績がある。

「お客様にご利用いただく場合でもシステムは安定的に稼働し、またビジネスとしても成立しました。当社の『WEBくじ』事業も軌道に乗ったことから、オンラインくじ販売システム『くじラボ』として今回一般公開となりました」

くじラボ実績紹介

在庫を持たないリスクの低い手法としてEC未経験者に好評

 初期費用0円からと『くじラボ』を利用するハードルは高くない。

「お客様に主にやっていただくのは、サービスへのお申し込みと決済の審査やサイト制作に必要な書類の準備です。それ以外のドメイン取得や決済審査手続き、サイト制作など当社にお任せいただき、最短1ヵ月でくじの販売が開始できるようになります。お客様のブランドに合わせたデザインのカスタマイズも可能です。よくお問合せいただくのですが、ECモールのように『くじラボ』配下に他の企業様のくじと並列で並ぶのではなく、ご希望のURLで自社専用のくじサイトをお持ちいただけます。月額費用は売上連動型で、低リスクで始めていただけるようにしています。継続してご利用いただき、売上が上がって連動型だと厳しいという場合には別のプランもご案内可能です」

 受注生産でリスク低く、また単純な物販よりも売上が上げやすいところから、たとえばEC未経験のアニメやゲーム関連の会社がオンラインくじからグッズ販売を始めてみるパターンが多いと言う。

「リアルなものではないアイテムも賞品に設定できます。たとえば、実店舗で販売するくじの賞品にデジタルコンテンツを採用する場合、QRコードを読み込むなどといったユーザー側の手間がありましたが、オンラインくじであれば当たってすぐにマイページからダウンロードいただけます。他にも、たとえばプロレスのくじでは『実際の試合で使用された蛍光灯の欠片』、アイドルのくじでは『オンラインで対話できる権利』といったものが実際にくじの賞品に設定された実績があります。ユーザーにとって魅力のある商品企画と、くじの価格や当たる確率が適正であれば、原価がほとんどかからないものでも賞品として喜んでいただくことができます」

 くじに挑戦したことのないEC事業者にとっては、勘所がつかみづらい場合もあるだろうが『くじラボ』を利用することで商品企画の相談にも乗ってもらえる。

「当たる確率や賞品のランクについて自由に設定できますが、あまりにも当たる確率が低い場合などは悪い意味で話題になってしまうことがあります。どうしても賞品が欲しいユーザーの方は何十万円分もくじを引かれる場合もあります。より多くの売上を作り、利益率を上げられることがくじのメリットではあるのですが、ユーザーとの長期的な関係構築も重要だと考えています。そのあたりを踏まえた企画のアドバイスもさせていただきます」

くじラボのセールスポイント
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変数で工夫を!くじラボで広がるECの可能性

 エンタメ業界の事例を中心に見てきたが、オンラインくじは業種業態問わず大きな成功の可能性を秘めていると坂崎さんは言う。

「たとえばアパレルであれば、福袋のオンラインくじ版が考えられます。A賞なら1万円分、B賞なら3,000円、C賞なら1,000円分のアイテムが入っているものにするなどして、余剰在庫に光を当てるきっかけにもなります。ハイブランドのアイテムしか入っていないという縛りで、何万円という高価格帯のオンラインくじを作るのもおもしろいかもしれません。

 A賞は5,000円分の食事券といったクーポンが当たるくじは、全国にチェーン店をお持ちの飲食店様に向いています。旅行代理店様なら、かならず1万円の旅行券が当たる前提で、この賞は『箱根』のように行き先をランダムに設定するのもガチャガチャ感があっておもしろいですよね。

 いま個人的に興味があるのが、リアルカードゲームのオンラインくじです。古物商免許をお持ちで、買い取った大量のカードの在庫があるショップ様を想定しています。ランダムに10枚セット、何個かに1個はかならずレアカードが入るという商品を販売されているところはすでにあるのですが、それをオンラインくじの形にするとより多くのユーザーに楽しんでいただけるのではないかと思います。インフルエンサーの方にくじを引く様子をSNSで配信していただければ、お店の宣伝にもなると思っています」

くじ利用例
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 くじの魅力を調整する「価格」「当選確率」「原価」の3つの変数があると坂崎さんは言う。この3つの変数をうまく調整することで、売上とユーザーの「○○円のくじでこれが当たるなら納得だ」という落としどころを探ることにおもしろさがあると言う。そしてそれが、買い物にエンタテイメント性をもたらすのだ。

「くじを開けるまで何が当たるかわからないという不確定要素を好む人が一定数いるのだと思います。くじを引いた結果手に入る賞品自体は、フリマアプリで探して高額を出せば手に入れられることもあります。しかし、それに対して『割高だ』『自分で当てないとおもしろくない』と感じるユーザーが多く存在しているわけです」

 最後に、オンラインくじを試してみたい読者に向けてメッセージをもらった。

「一部の企業様に、当社のWEBくじのシステムを提供して実績を積んできました。『くじラボ』はオンラインくじシステムとして、低リスクで始めていただきやすいサービス設計にしています。ユーザーの方が納得される“変数”の塩梅を含め、商品企画のご相談も請け負っておりますので、少しでも気になった場合はぜひご連絡ください。リアルで商談の場をお求めでしたら、10月26日~28日に幕張メッセで開催予定の『第10回 次世代 EC&店舗EXPO【秋】』にも出展します。ご来場予定の方はぜひ当社ブースまでお越しいただければと思います」

オンラインくじが気になった方は気軽にご相談ください!

オンラインくじの詳細や実際の条件、お客様の現状に合わせた使い方など、本記事でオンラインくじに少しでも興味を持たれた方は『くじラボ』お問い合わせフォームから気軽にご相談ください。本記事のインタビュイーでもある坂崎が丁寧に対応させていただきます。

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://eczine.jp/article/detail/11814 2022/10/19 11:00

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