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2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECサイト リニューアルの手引き

ECサイトリニューアルの手引[3]見落としがちな導線の見直し スマホファーストできてますか?


数年に一度は必ず訪れるECサイトリニューアル。プロジェクトを成功に導くには?

見落としがちな「導線の見直し」

 見栄え・デザインを改善したい、ユーザーインターフェースを改善したい、これまでできなかった機能を追加したい……ECサイトをリニューアルする方向性・目的は様々あれど、非常に重要な点であるにも関わらず、意外なほどに見落としがちなのが「導線の見直し」です。

 皆さんのECサイトに訪れるお客様の多くは、必ずしもリアル店舗のように入り口=トップページから入ってくるわけではありませんし、どこのページに行けば何の商品があるのかを熟知しているわけでもありません。

 トップページ・カテゴリページ・商品ページ等にアクセスされたお客様に対し、そこから「目当ての商品にたどり着いてもらう」「近しいカテゴリの商品群と比較検討してもらう」もしくは「合わせて関連商品の購入を検討してもらう」……そうしたサイト内外における流入・閲覧・回遊上の導線の見直し・再設計は、リニューアルにおける重要なポイントです。

 導線の見直し・再設計にあたっては、主なお客様の流入導線やその後サイト内導線を、どこまで具体的にイメージできているかが肝心です。いくつか例を挙げてみましょう。

例1

 検索エンジンでの「屋号・ブランド名」の検索結果から、ECサイトのトップページにアクセスされるのがほとんど。カテゴリメニューから目当ての商品へたどり着き、購入されている(ようだ)。

例2

 Webサイト等オウンドメディアのコンテンツページ内のリンクから、ECサイトのカテゴリページにアクセスされる割合が多い。カテゴリ内商品群を比較検討のうえ購入されている(ようだ)。

例3

 検索エンジンでの「商品名・商品コード」の検索結果や、メールマガジン・SNS等での商品紹介記事内のリンクから、ECサイトの商品ページにアクセスされ、購入されるケースが多い。

 これら流入導線やサイト内導線のパターンはECサイトによって様々ですが、前回の[2]Google アナリティクスで分析・診断するで紹介した「アクセス概要の把握」を手始めに、Google アナリティクスを活用することでかなりのところまで把握することが可能です。

 現状の主な導線パターンはどれなのか、また商材・品揃えの特性や屋号・ブランド名の認知度等から、どのような導線パターンがあるべき姿なのか、これらを明確にすることが重要です。

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この記事の著者

唐笠 亮(カラカサ リョウ)

株式会社パルコ・シティ シニア・コンサルタント。JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会 特別講師。1999年より、数々のアパレル・雑貨ブランドでマーチャンダイザー・事業責任者を務めるかたわら、自社ECサイトの構築・運営や、モール...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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