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ねんどろいどを世界へ 柔軟性の高い「SAP Hybris」だから実現した越境EC戦略

「今すぐ欲しい!」を実現した、SAP Hybrisによる負荷軽減

――実際に使ってみて、SAP Hybris独自の特徴的な機能などはありましたか?

圧倒的に、海外対応の部分ですね。管理画面ひとつ取っても、日本語しか使えないソリューションが多い中、SAP Hybrisは一体、何種類の言語が用意されているのだろうというくらい豊富です。また、SAP Hybris導入以前は、商品の発送は基本的に日本から行っていましたが、導入後は現地から行えるようになりました。現地の通貨で商品価格を表示し、現地の決済代行会社を経由して決済し、現地の配送業者によって商品管理と配送が行える仕組みが構築できるからです。

商品管理業務も、かなり変わりました。たとえば注文が入ると、まず新規受付から受注受付に切り替わり、入金の確認と在庫の引き当てを経て、出荷を準備し始めるという一連の流れがありますが、それまでの仕組みでは、それが国内と海外で分かれていました。そのため、同じSKUの商品に注文が入った際に、どちらを先に出荷するのか、どのようにデータを管理していくのかといった点で一元管理ができておらず、時に二度手間、三度手間になっていたこともありました。そういったクリアすべき課題が、SAP Hybrisではすべて処理できるようになっています。

――御社が扱っているのは、いわゆるオタクグッズといわれる特殊な商品ですが、そういった市場ならではの特徴はあるのでしょうか。

当社製品の特徴として、SKUの数が少ないことが挙げられます。人気商品に売上が集中していると言えるかもしれません。その場合に発生する問題として、たとえばひとつの商品に1万件の受注が集中した時に、決済と在庫の引き当てなどでシステムがフル回転してしまうため、SAP Hybris導入以前は、システムに丸1日以上触れなくなるといったことも起きていました。

日々の運用で我々の知見も積み重なり、決済会社側との処理を改善したことなども要因ではありますが、SAP Hybrisに変えてからは、それらのシステム上の処理が数十分で終わるようになるなど、スピードは飛躍的に改善されたように思います。

当社のお客様の特徴としては、「その瞬間、すぐ買いたい!」という方が多いんですね。本来は限定品でもない限り後でも購入できるのですが、「とにかく今、欲しい! 買ったことを、すぐにSNS上で共有したい!」方たちです。そういった特性がある以上、システム処理速度はこれからも重要になっていくと思いますので、SAP Hybris導入は正解だったと感じています。

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BtoB分野にも意欲 海外ユーザーにも国内と同等のサービスを

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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

ECZine編集部です。ネットショップ運営に役立つ情報をお届けします。

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渡邊 徹則(ワタナベ テツノリ)

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。 執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。 会社概要 - seven@ver7.jp - Twitter/Facebook @brigate7

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