なぜShopifyはサブスクや定期便が苦手といわれるのか
Shopifyは、2~3年前まで「サブスクや定期便が難しい」といわれることも多いECカートでした。その影響からか、サブスク展開したい事業者にとって、ECカートの候補に挙がらないこともありました。
果たして、Shopifyは本当にサブスクや定期便に不向きなのでしょうか。「難しい」といわれる理由をいくつかまとめました。
決済の遅延やエラーが発生
Shopifyでは元々、スムーズなチェックアウト(注文・購入確定)などが実現できず、サブスクの難易度が高いという課題がありました。
また、決済時にエラーが発生したり、処理できなかったりするケースが少なくありませんでした。仮にサードパーティアプリを導入していても、外部ツールを介する必要があり、決済時のドメインが変わる仕組みでした。ドメインが変わると、次のようなデメリットがあります。
- トラッキングできない場合がある
- トラッキングできないことでCRMなどのマーケティング施策のハードルが上がる
- 顧客満足度の低下を招く
しかし、Shopifyは2020年10月に「ShopifyサブスクリプションAPI」を発表し、2021年1月にリリースしています。これにより、サードパーティアプリを介して、チェックアウト機能など決済周りの統合が可能となりました。
フォーム一体型LPを制作できない
Shopifyでは、チャットによるEFO機能や、フォーム一体型LPが標準機能として搭載されていません。これらの機能を導入したい場合は、外部ツールと連携する必要があります。一方、オプションとして利用可能な他のECカートもあります。
サブスクは単品通販に比べてCVRが低い傾向にあり、スムーズな購入導線を構築できるかが重要です。外部ツールとの連携なしではチャットによるEFO機能が利用しづらい点も、Shopifyでのサブスク展開が難しいとされる原因の一つだと考えています。