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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

マイクロソフト×パートナー対談「未来のEC」を語る(AD)

[対談]デジタルデバイドが進む小売業界 オークファンが目指す「ロジカルなEC」とは

マイクロソフトが、EC支援ツールを展開するパートナー企業と、ECの未来について対談するシリーズ。第2回は、機械学習をいち早く取り入れ、自社だけでなくEC業界全体のデータ活用を推進しようと取り組む、オークファンの得上竜一さんが登場です。

オークファン×日本マイクロソフトが語るECの未来

オークファン 得上さんと、日本マイクロソフト 増渕さん

オークファンはご存じ、オークションサイトやECサイトの商品取引相場を調べられるサイト「aucfan.com」を運営する企業だ。2013年4月にマザーズ上場後、同年9月にマーケットエンタープライズよりフリーマーケット事業「楽市楽座」を取得、2015年5月には、DeNAからBtoBモール事業を譲り受け、現在は「NETSEA」として運営している。保有する商品・価格情報は、約400億件に上るという。そのビッグデータを活用し、ベンダーとしてEC関連サービスを提供していこうという姿勢がうかがえる。

2014年12月、オークファンの傘下に入った会社に、マイニングブラウニーがある。クローラ技術とデータマイニングを組み合わせたツールを提供している。オークファンはマイニングブラウニーを子会社化するとともに、その技術、ツールを自社のものと統合した。ビッグデータを活用し、EC関連サービスを提供するために、マイニングブラウニーが持つテクノロジーが必要だったのだろう。

そのマイニングブラウニー代表にして、オークファン技術統括部 執行役員部長でもある、得上竜一さんは、データを活用した「ロジカルなEC」を提唱している。その得上さんに、日本マイクロソフトの技術エバンジェリスト増渕大輔さんと対談してもらった。

オークファンが目指すのは、データを活用したロジカルなEC

得上(オークファン) よく「価格.com」と比較されますが、「aucfan.com」は、買い手だけではなく、売り手も見にくるサイトです。「せどらー」のような人たちがターゲットのメディアだと解釈してもらっていいと思います。最近は、さらにそこからビジネスを広げていこうと、二次流通の分野にも踏み込み始めています。というのも、オークファンでは、これまで人がモノを売買したデータを大量に持っているんですね。それを使って、過去・現在の取引相場だけでなく、未来の予測までを提供しようとしているんです。

増渕(日本マイクロソフト) 今回、対談相手に得上さんをお呼びする際に、ECサイト上のコンバージョンの最大化にとどまらず、利益の最大化や在庫の話にまで及ぶ話がしたいなと思いました。得上さんは、ECサイトの構築支援からクローリング、データマイニングの道へと進まれたわけですが、その経緯を教えていただけますか。

得上 そもそも私は、家電やパソコンを販売するECサイト「PCボンバー」の運営会社にいまして、商品の相場を調べ、自動的に価格を設定するサービスを作っていました。そこからスピンアウトして、マイニングブラウニーという会社を作り、オークファンの傘下に入ったんです。自動的に価格を設定するというのは、クローリングでインターネット上から価格のデータを集めてきて、分析して、利益を踏まえて価格を決めるというものです。

増渕 オークファンさんに合流されたときににも、そういった考えかたが、今後必要になってくると評価されてのことなんでしょうね。

株式会社オークファン 技術統括部 執行役員部長 得上竜一さん

得上 はい。今のEコマースは、広告等によるランディング、その後のコンバージョンに注力していますが、この先はもっと高度に進化していかなければならないと考えているんです。それは、コンバージョンの後の利益まで視野に入れること。同じ数が売れたにしても、それでどれだけ儲かるのかを考えるので、マーケティングの枠から少しはみ出てしまうかもしれませんが、今後はそこまでやっていく必要がある。時代的に、それを支援するツールが出てきてもいい頃なんですが、日本ではまだ見当たらないので、当社がもっと訴えていくべきかなと。

増渕 そうですね。既成の手法、ツールを使った担当者ベースでは出てこない発想だと思います。一方で、会社全体の最適化、全体として利益を出そうという考えなので、経営者の興味は引けそうですね。今日はそのあたりを、掘り下げてお話ししたいと思います。

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価格調整を自動化して、コンバージョンの先の利益を考えよう

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この記事の著者

ワダ スミエ(ワダ スミエ)

2013年11月11日〜2023年3月31日までECzine編集部在籍。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://eczine.jp/article/detail/2221 2020/06/16 15:00

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