お客様の変化をキャッチし、ECサイトをリニューアルせよ
これまで、ECサイトリニューアルのプロジェクトを成功に導く「秘訣」を紹介してきました。最終回の今回は、「今後のECサイトの在りかた・方向性」について考えてみたいと思います。
デジタル・ネイティブ世代の増加や、スマホの普及、EC事業者の増加も相まって、「EC=ネット通販」はますます身近なもの・不可欠なものとなってきました。それを追いかけるように、ECサイトは「見やすく」「使いやすく」「買いやすく」進化し、安価(または無料)なASP・ECシステムであっても、ひと昔前では考えられないくらい十分かつ豊富な機能を備えているものが少なくありません。
目まぐるしく進化するデバイスや通信環境、それによるお客様の情報収集・購買行動の変化、さらにはEC市場の変化に合わせて、ECサイトもまたどんどん変化・進化を求められることでしょう。EC事業者は、意識的にこの「お客様の変化」をキャッチし、それに合わせてECサイトをリニューアルし、対応していく必要があります。
今の時点でわかっている、すぐに対応したいポイントは以下の2つです。
- スマートフォンへの本気の対応
- オムニチャネル戦略の中でのEC
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. スマートフォンへの本気の対応
すでに多くのECサイトにおいて、スマホからのアクセス・閲覧がかなりの割合を占めている現状にあって、今後「スマホへの対応の程度」がますます重要性を増してくることは間違いありません。現に、もう間もなく(2015年4月21日から)、Googleは「モバイルでのランキングアルゴリズムに、モバイルフレンドリーであることを組み込む」ことを発表しています。
デジタル・ネイティブ世代の増加や、スマホの普及、EC事業者の増加も相まって、「EC=ネット通販」はますます身近なもの・不可欠なものとなってきました。それを追いかけるように、ECサイトは「見やすく」「使いやすく」「買いやすく」進化し、安価(または無料)なASP・ECシステムであっても、ひと昔前では考えられないくらい十分かつ豊富な機能を備えているものが少なくありません。
これは現在、スマホへの対応・最適化が十分でなく、「お世辞にも見やすい・使いやすい・買いやすいとは言えないが、決して買えないわけではない」ECサイトが、これまではお客様の敬遠や離脱といった「コンバージョン上の多少の犠牲」だけで済んでいたところ、今後は「検索結果ページでのランキングをも犠牲にしてしまう可能性が高い」ということに他なりません。
ランキングにどれくらいの影響が出るか、それ(ランキングの下落)によるECサイトの成果=売上にどれくらいの影響が出るか、これはECサイトによっても様々と思いますが、「モバイルフレンドリーに向けたリニューアルの重要性」や、「モバイル対応に強いASPの優位性」について、より強く意識する必要が出てくるでしょう。