ふたつの事例から見る さらに広がるゼロパーティデータ活用の可能性
ドコモ広告の活用事例として、棚澤氏は次のふたつを紹介した。
ひとつは、データ抽出から広告配信、追加セグメントの検討を一気通貫で行っている、ある大手電機企業の事例だ。この企業では、自社が提供する商品の利用実態として、ユーザーのデータをいくつかの利用期間別(未利用ユーザーも含む)に抽出し、カスタムセグメントによる広告配信を実現。広告配信後の分析レポートにもNTTドコモのデータを活用し、カスタムセグメントごとの効果を分析、必要に応じて追加配信を検討するなど、継続的に取り組んでいる。
もうひとつの事例としては、主にメッセージSの活用で成果をあげているサントリーウエルネスの成功要因について、実際に同社から寄せられたコメントを紹介。同社では、まずアドベリフィケーションや信頼性の観点から、ドコモ広告の「広告がどこに出ているか具体的かつ明確にわかる」点を高く評価。また、主力商品である「セサミンEX」などの健康食品では、ユーザーの年齢を考慮することが不可欠であることから、「身分証明に基づいて取得されたドコモ広告のデータなら、正確な年齢や性別が確実に把握できること」も大きなメリットとした。さらに、同社での運用実績としてドコモ広告はトライアルに結びつくまでのコストも低く、本品購入に至る割合もほかのメディア以上の数字が出ているため、「ドコモ広告はメディア利用者にポジティブなイメージを持たれている」と評価している。