圧倒的なリーチを誇るドコモ広告 正確なターゲティングも実現
棚澤氏がドコモ広告の特徴としてまず挙げたのが、「日本最大級の圧倒的なリーチ」だ。国内携帯電話市場におけるNTTドコモのシェアは約45%で契約者数は約8,000万人(※一般社団法人電気通信事業者協会調べ(2020年6月末時点 ))、広告配信の主要対象であるモバイルポイント事業「dポイントクラブ」の会員数も約7,600万人(※NTTドコモ調べ(2020年6月末時点))と、国内人口の約6割に相当するほどの顧客接点を有している。
なお、ドコモ広告の主要配信メディアとしては次の3つがある。
dメニュー
ドコモメディアの中でも、もっとも利用者の多いポータルサイト。スマートフォンでは、Android・iOSの両方に対応している。
メッセージS
各種キャンペーンや新商品のお知らせなどの情報を、専用の受信フォルダへ配信するメール広告配信サービス。
マイマガジン
NTTドコモのスマートフォンにプリインストールされているホームアプリの機能の一部として提供されるキュレーションメディア。
上記メディアは、契約時からNTTドコモユーザーのスマートフォンに標準搭載されており、広告主の企業は目的に合わせた最適な配信形態で利用することができる。とくに、上記メディアにターゲティング配信をすることが可能なNTTドコモのアドネットワーク商品「docomo Ad Network」は、ドコモ広告の中でも人気を博している。
「dメニューをはじめとしたドコモメディアの利用者数は、大手メディアと比較しても遜色ありません。MAU(Monthly Active Users)は4,600万以上に上ります(※ニールセン デジタル調べ「ニールセン デジタルコンテンツ視聴率 2020年4月 Monthly Totalレポート」より)」(棚澤氏)
実際、この数値はFacebookやTwitter、Instagramなどの国内MAUに匹敵するものだ。また、携帯電話回線契約時に取得する確かな属性情報や、通信設備である基地局を活用した位置データ、ドコモメディア上での利用履歴など、通信キャリアならではの正確かつ幅広いデータは、ドコモ広告の大きな強みとなっている。これらの独自データにより、詳細なターゲティング活用が可能になると言う。
「たとえば、基地局で取得した位置データを使って『その瞬間、そのエリアにいる人たちに、リアルタイムで任意の広告をプッシュ配信する』といったジオターゲティング広告配信などにも対応できます」(棚澤氏)
広告配信対象となる会員のデモグラフィック分布も特徴的で、ウェブメディアとしては珍しく40代・50代のユーザーも多く含まれていることに加え、有職率が高いという傾向がある。とくに女性の有職率は8割を超えていることから、ドコモ広告の広告主には「働く女性」をターゲットとしている企業も多いと棚澤氏は語る。
「こうしたデータと各種広告メニューを組み合わせることにより、ドコモ広告では認知・ブランディングから刈り取り(コンバージョン)、さらにはファン化(リレーションシップ強化)に至るまで、フルファネルに対応した施策・検証が可能です」(棚澤氏)