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季刊ECzine vol.07 定点観測

MA視点でみるデータ分析 王道のKPIに自社なりの味付けを


 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。プラスアルファ・コンサルティングの山崎さんに、マーケティングオートメーションについて聞きました。※本記事は、2018年12月25日刊行の『季刊ECzine vol.07』に掲載したものです。

MAで行うデータ分析 気づきの発見とモニタリング

 前回は、「失敗しないMA導入」がテーマだった。新しく、高機能なツールだからこそ、機能比較表などをつくりがちだが、まずCRM戦略があり、それを実行するために「施策が自動化できるか」という視点で選ばないと失敗するというアドバイスだった。

 今回は、ステップとしては導入からひとつ遡る。CRM戦略を練るうえで欠かせない、データ分析についてお届けする。MAは、メール配信などの施策の実行ツールである印象が強く、また、データ分析に関してはBIという専門ツールの認知が広まっている。しかしながら、高機能MAはBIツールの機能を備えているのが常であり、また、同ツール内にあるからこそ、分析結果をすぐにアクションにつなげられるのである。

 山崎さんは、CRM戦略の立案から実行、成果を分析して新たなPDCAを回すまで9のステップがあると言う。

  1. 優良顧客の定義・条件を確認する(気づき発見)
  2. 優良顧客の共通点を見つける(気づきの発見)
  3. 優良顧客を増やすために見るべきKPIを検討する
  4. 指標とするKPIの優先順位を決める
  5. KPIの数値を向上させる施策を実行する(施策MA活用)
  6. 施策の成果をモニタリングする(分析MA活用)
  7. 成果を分析し改善プラン、新施策を検討する
  8. 改善施策を実行する(施策MA活用)
  9. 施策の成果をモニタリングする(分析MA活用)

 9のステップのうち、データ分析にあたるのは「気づきの発見」と「モニタリング」だ。

「モニタリング分析は、週次、月次など定期的なタームで行い、PDCAを回して改善していくためのものです。この定期的な業務こそ、MAで自動化すべき部分だと言えます」

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