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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzine Day 2020 Autumn レポート(AD)

バックオフィス連携なしにECは成長しない データ活用とシステム戦略で生み出す小売業の未来

ECにメリットが大きい「パブリッククラウド」という選択肢

 さらに、ECの需要拡大に並行してクラウド・SaaS化も急速に進んでいる。小売業者自身もリモートワークを余儀なくされ、購買意識の変化によって供給するタイミングに柔軟な対応が求められる中、同時にコストへの対応も必要となっているためだ。そうした要件を満たすためのシステム環境を考えた際、従来型のオンプレミスでの対応はコスト、負担、柔軟性の観点から維持することが難しくなりつつある。そこで推進されているのが、クラウド・SaaS化というわけだ。

 しかし、北村氏は「クラウド流行りの時代だが、さまざまなクラウドがあることを知ってほしい。単にクラウド化すれば、『コストが落ちる』『簡単に構築できる』というわけではない」と語る。そのひとつの比較軸が「単一テナントSaaS」と「複数テナントSaaS」、つまり「プライベートクラウド」と「パブリッククラウド」だ。

 単一テナントSaaSの場合、ソフトウェアのライセンスコストとして見えるのは氷山の一角、9%程度と言われている。ホスティングサービス、オンプレミスと同様、独自のカスタマイズ、ミドルウェアやハードウェア、対応するスタッフの人件費やトレーニング費など、「見えていない部分」にコストや手間がかさむのが実情だ。また、機能追加やバージョンアップ対応も個々に行う必要があり、運用面での手間も要する。

 一方、複数テナントSaaSの場合、ソフトウェア・ライセンス費用として見えている割合は平均68%に上る。そのほかは多少のカスタマイズとトレーニングに要するコストに限られるため、予算コントロールも比較的容易だ。

「パブリッククラウドは、みんなでコストを負担し、メリットを享受するという考えかたに基づいており、運用費用をコンパクトにしながら常に最新バージョンが使えるのが大きな強みです。いわば一般に言われるSaaS・クラウドのメリットは、パブリッククラウドでなければ得ることができないと感じています」(北村氏)

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事業への注力を実現するバックエンドの外部化

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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