SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzine Day 2022 Winter レポート(AD)

CVR改善に役立つ3つのポイントを伝授 実店舗の接客ステップを取り入れ「一石三鳥」の成果を得よう

先回りで案内・提案を EC=セルフサービスではない

 従来、ECを含めたオンラインサービスの顧客体験は、ユーザー自身が目的とするものを探したり、問題を解決したりすることを前提に設計されてきた。しかし昨今、さまざまなフリクションを解消するには、サービス提供者であるEC側から「先回りで案内・提案していく必要がある」と深田氏は語る。

事例:ユーザーの目的に合わせて最適な案内をする

 SKUやコンテンツの数が多いECサイトほど、トップページからの導線が枝葉のように分かれ、とくに初訪問時は目的の商品ページを見つけることにストレスを感じるユーザーも現れる。こうしたフリクションを防ぐ上で有効なのが、トップページを訪れたユーザーに声がけをすることだ。

「当事例ではポップアップで声かけし、行き先としてよく選ばれるページの選択肢を4つ表示しました。実店舗で、目的に応じたフロアまでインフォメーションスタッフが誘導するイメージです。これにより、購入完了改善率が116%となりました」(深田氏)

クリックすると拡大します

事例:まだ使っていない機能の利用を提案する

 ユーザーの行動を分析し、「未利用だが、ユーザーの行動パターンを踏まえたら利用してほしい機能」の利用を提案することも、今後発生し得るフリクションを防ぐ観点から効果的だ。

 たとえば、あるECサイトではこれまで「絞り込み検索」機能を利用していないユーザーに対し、商品検索後に同機能の案内をポップアップで表示。多数の商品が表示されたタイミングで利用を促すことで、購入完了改善率113%を記録している。

クリックすると拡大します

 深田氏は、ここでユーザーのセルフサービスを前提とした顧客体験設計が成立しづらくなっている理由について次のように言及。ひとつめは「コロナ禍でデジタルに不慣れなユーザー層のEC利用が増えた」こと、ふたつめは「ストレスを嫌うユーザーの増加」が背景にあると言う。

「意外に思われるかもしれませんが、デジタルネイティブと呼ばれるZ世代も、Web上でのストレスを敬遠する傾向が強いです。できるだけユーザーに手間をかけないようにして離脱を防ぐよう、意識しましょう」(深田氏)

次のページ
実店舗接客のタイミングを踏襲し、受け入れられやすい提案を

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
ECzine Day 2022 Winter レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

萩原 敬生(ハギワラ タカオ)

ライター。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/12176 2022/12/27 11:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング