鈴与株式会社、株式会社T2、月桂冠株式会社の3社は、2025年7月9日より自動運転トラックによる日本酒の幹線輸送実証を関東・関西間の高速道路一部区間にて開始した。

国内に約140拠点、海外に13ヵ国21拠点を構え、陸・海・空を駆使した総合物流ネットワークを構築する鈴与と、1637年に創業し、日本酒の製造・販売を手掛ける月桂冠、物流業界における人手不足などの課題に対応するため、レベル2自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行を開始しているT2は、自動運転トラックによる持続可能な物流オペレーションが実現できるかを検証するため、今回の実証を行うこととなった。京都府京都市にある月桂冠の物流拠点から神奈川県厚木市にある鈴与の拠点までを結ぶ高速道路の一部区間で、T2が開発したレベル2自動運転トラックを用いて日本酒「つき」2Lパックなどの日本酒を輸送する。


実証概要
時期と回数
2025年7月9日以降、計3回(片道)を予定
走行区間
月桂冠の物流拠点(京都府京都市)~鈴与の物流拠点(神奈川県厚木市)を結ぶ関東・関西間の高速道路上の一部区間
各社の役割
- 月桂冠:輸送貨物の提供
- 鈴与:荷受
- T2:全体マネジメント、実験用車両の提供
検証内容(すべての実証はドライバー同乗のもとレベル2相当で実施)
- 幹線輸送における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム検証
- 想定オペレーションパターンの有効性検証
3社は、今回の実証結果を踏まえてT2のレベル2自動運転トラックによる商用運行および2027年に予定されるレベル4自動運転トラックでの連携も検討するとしている。