ECでより活きるMA ECプラットフォームとの連携で導入直後からの分析も可能に
黛氏と竹内氏は、SAP Emarsys Customer Engagementが、とくに自社ECを運営する企業と相性が良いツールだと話す。
「ECの場合、顧客育成のみならず、商品を閲覧したその瞬間にスムーズに購入へと導く施策も必要です。SAP Emarsys Customer Engagementのリアルタイム性やパーソナライゼーションが、とくに活きる分野と言えるでしょう。また、実店舗とECの双方をすでに運営している、もしくはこれからオムニチャネル、OMOを推進したいと考える小売・流通企業、本格的にD2C事業に着手したい企業にもお勧めです。オンラインとオフラインのデータを統合し横断活用することで、さらなる相乗効果を得ることができます」(黛氏)
SAP Emarsys Customer Engagementのもうひとつの特徴は、スモールスタートな組織でも導入できる柔軟性の高いプランを備えている点にある。One to Oneのアプローチを実現するMAツールは、リソース面だけでなく金銭的にも負担が生じやすい。それにより、導入をためらう企業も少なからず存在するのではないだろうか。SAP Emarsys Customer Engagementはこうした懸念を払拭すべく、最初は必要最低限でスタートしながら成長とともに必要なオプションを追加できるようになっており、企業の長期的な事業成長に寄り添う。
「同ツールは、すでにShopifyなど複数のECプラットフォームとの容易なAPI連携に対応しています。該当するECカートを利用している場合、連携作業そのものは即日で完了し、すぐに分析、施策検討に着手できます。
現状対応していないECプラットフォームをご利用の場合も、当社がデータ連携や初期構築をサポートします。一度設定すれば、リソースが潤沢でない組織でもマーケティング施策の一元管理や現場の負担軽減を実現できるため、素早く示唆を得て成果につなげたい企業の課題解決に貢献できると考えています」(竹内氏)
変化が激しい今の時代、いかに高速なPDCAサイクルを回せるかどうかが、企業の明暗を分けると言っても過言ではない。かつて事業会社のマーケティング部門に所属していた竹内氏は、自身の経験と絡めてSAP Emarsys Customer Engagementの魅力をこう語る。
「事業会社時代に実感したのは、スピーディーに施策を打つことの重要性です。当時は、情シスへ依頼しなければ分析したいデータの抽出ができない状況でした。データが手元に届いた頃には顧客の状況が変わっていることも多く、もどかしさを感じていました。当時の私と同じような境遇の方もまだ多くいらっしゃると思います。こうした方々に、ぜひSAP Emarsys Customer Engagementを使っていただきたいです」(竹内氏)