宣伝じゃありませんよ~ 運営堂がECzine編集部に突撃!
※今回の記事は翔泳社さんからのご依頼ではなくて、森野が自発的に取材をお願いして記事にしています。
森野(運営堂) 今日はECzineの編集者さんにお聞きするという掟破り的な取材でスミマセン……。季刊ECzine vol.08は「To be first call ~最初に声がかかるお店のつくりかた~」というテーマなんですが、これを見たときに「おっ」と思ったんですね。何かECの雑誌っぽくないなと。ECの雑誌ならもっとテクニカルな内容だったり、売上アップの秘訣的なものが多いですよね。そもそも、なぜこのテーマになったんでしょうか?
中村(編集部) 季刊ECzineのvol.05の取材のときに、パルコデジタルマーケティングの唐笠さんが、「大事なことはお客様にとってのfirst callになること」という内容をおっしゃっていたのが印象に残っていたんです。それで、唐笠さんに「これ、すごくいいので使っていいですか」と確認したところご快諾いただきましたので、このテーマになりました。唐笠さんはご自身もバンド経験があり、音楽がお好きなのですが、ミュージシャン用語で「ファーストコール・ミュージシャン」という言葉があるとか。レコーディングやライブで、プロデューサーやアーティストが「一番最初に声を掛けたい、オファーしたい」ミュージシャンのことを意味するそうです。
森野(運営堂) 確かに書かれてますね(vol.05を確認する)。読んだはずなのに覚えてなかったです(汗)。
中村(編集部) 今はいろいろなブランドがあって、たとえば化粧品ひとつとっても、店舗がある企業もあれば、ECだけでやっている企業もあり、両方をやっている企業もあります。消費者からすると選択肢がすごくたくさんあります。@cosmeなどで1つひとつ調べることもできますが、けっこう面倒くさいですよね。私はそう思うし、消費者の方もきっとそうだと思うんです。
情報過多と言われる時代において、「この化粧品だったら、とりあえずここを探しておけば、まあ間違いないだろう」と思ってもらうことが、小売が目指す姿なんじゃないかなと思ったんです。
森野(運営堂) 選択肢が多過ぎて何ともならないから、そこに混ざるのではなくて、そもそも違うところになったほうがいいんじゃないかということですね。どんな企業でも最初に選んでほしいと思っているはずなんですが、そうは言っても難しいのが現状です。その中、特集の6社に取材に行かれたのはどんな理由なんでしょうか?
中村(編集部) 「To be first call」なので、私が「○○といえば○○」と言われたときに思い浮かぶであろう会社さんという基準で考えました。それが、資生堂ジャパンさん、日清食品さん、伊東屋さん、デルさん、オーマイグラスさん、オイシックス・ラ・大地(以下オイ・ラ・大地)さんでした。
森野(運営堂) なるほど、中村さんの基準だったんですね。せっかくなのでちょっと長くなりますが、1社ずつ、簡単に振り返ってみたいと思います。最初は資生堂ジャパンさんですね。過去のデータがあってそれを活用して……というお話でした。
中村(編集部) そうです。データのお話もしていただきましたけれど、徳丸さんは「○○といったら○○と思い浮かべてもらうのは、決してすぐにできることではありません。製品や接客を良くすることをとにかく続けることが大事だと」とおっしゃっていました。中途で入社したときにはもうすでにそういう土壌ができ上がっていて、土壌がある中でこういうECの取り組みができるのはすごくありがたい、とお話しされていたのが印象に残っています。