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オムニ時代の必須分析 実店舗とECサイト横断型の複雑なカスタマージャーニーを見える化する

ECzine Day 2017 Autumn イベントレポート
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2017/11/30 11:00

 実店舗とECサイトの両方を運営する企業でも、両チャネルがうまく連携できず、新規顧客獲得などの施策も個別に行っているケースは少なくない。シナラシステムズでは、こうした課題を解消し、オムニチャネル化を実現するうえで有効な分析サービスを提供している。「ECzine Day 2017 Autumn」に登壇し、オンラインとオフラインにまたがる顧客行動の分析や、その結果をふまえた相互送客の考えかたなどを解説した。

位置情報を活用してユーザーのリアルな行動を捕捉する

 シナラシステムズ(以下シナラ)では、通信キャリアの持つ膨大なデータを独自技術により匿名化して利用可能とし、高精度な位置情報を活用したデータ分析や広告配信サービスを提供している。

 「従来は見えなかったユーザーのリアルな行動を捕捉できるのが、位置情報の大きな強みです」と強調する。

 通常のウェブマーケティングで使われるウェブ行動データ(ウェブ上の行動をトラッキングしたデータ)には、たまたま見た興味のないサイトなども含まれてしまう。また、当然ながらオフラインのユーザーの動きはウェブ行動データではわからない。これに対して、ユーザーが物理的に移動した結果として得られた位置情報は、強い興味・関心や社会的な関わりを示すことが多く、習慣的行動や無意識的な行動も捉えることができる。

 シナラでは、こうした位置情報やデモグラフィック情報に検出頻度や時間帯などを組み合わせて、1,000以上のユニークなセグメントを作成しているという。たとえば、全国のオフィス街で平日22時以降、週に2回以上検知されているユーザーを「残業続きのビジネスパーソン」として定義。居住エリアが千葉、埼玉、神奈川で、検知エリアが東京都心部の「都道府県またぎの長時間通勤者」というセグメントもある。

WiFiで位置情報取得 来店計測の精度を高める独自の仕組みも

 ユーザーの位置情報は、全国数十万箇所の店舗や施設に設置された通信キャリアのWiFiアクセスポイントで端末を検知した際に取得している。測位はWiFiアクセスポイントのデータを利用するので、端末側でGPSや特定のアプリを起動する必要もなく、WiFiさえオンの状態なら(スリープモードが解除されている前提で)検知可能だ。

 また、ユーザーの「来店」という行動を計測するために、計測精度を高めるシナラ独自のロジックを取り入れているという。

 「電波強度、検知回数、検知時間帯の3つをフィルターとして用いることで、通行人や隣接する店舗への来店者などを除外しています」

精度の高い来店計測を実現

電波強度

一定レベル以上の電波強度のユーザーのみ来店者とみなす。

検知回数(滞在時間)

最初に検知されてから5分経過後(業態により異なる)に、もう1回検知されたユーザーのみ来店者とみなす。

検知時間帯

営業時間内に検知されたユーザーのみ来店者とみなす。


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連載:ECzine Day 2017 KANSAI&Autumnレポート

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