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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzine Day 2017 KANSAI&Autumnレポート (AD)

ECサイトが“検索意図”を把握したコンテンツマーケティングで成果を出す方法

コンテンツ企画の3ステップ

 検索意図を把握したコンテンツ企画を進めるためには、大きく3つのステップがあるという。

1.サジェストキーワードを取得し、整理する

 まずは、自社ビジネスに関係するキーワードを起点とした「サジェストキーワード」を取得する。「サジェストキーワード」とは、検索エンジンの検索窓に表示される候補キーワード群のこと。主にユーザーが検索する頻度において表示されているという。無料のWebサービスでも一括で取得できる。

 ユーザーが実際に「検索するキーワード」をユーザーが知りたい内容ごとに整理すれば、どんなコンテンツ展開をすればいいかがわかってくる。これがコンテンツ企画の第一歩だと月岡さんは語る。

 「よく『コンテンツを書き続けられるか心配だ』という相談もありますが、サジェストキーワードを参考にすれば、かなりアイデアは出てきます。当分の間はネタに困ることはないでしょう」

2.検索上位表示サイトでユーザーニーズを知る

 前述のとおり、Googleアルゴリズムはユーザーの意図を理解した検索結果を表示している。つまり、いま検索で上位表示しているサイトのコンテンツを読みこめば、「ユーザーが知りたいこと」を網羅できる可能性が高まる。ステップ2は、実際に決まったキーワードで検索して上位表示サイトを読み込むのだという。

 「時間がない場合は、検索結果の<タイトル>を読むだけでも参考になります。ユーザーの置かれている状況、なぜ悩んでいるのか、その原因は何か、またその解決策は…などを調査していきます」

3.Q&Aサイトでニーズをさらに深掘りする

 ステップ3として、「Q&Aサイト」の活用を挙げた。Q&Aサイトにはユーザーのリアルな悩みがたくさん集まっている。検索エンジン上では拾いきれなかった細かなニーズに気づくことができる。

 「Q&Aサイトは『宝の山』です。Q&Aサイトの質問文をチェックして、Webの検索結果では得られなかった気づきをメモします。質問は100個ぐらい見るといいのではないでしょうか」

 すでに多くのコンテンツが溢れるなか、当たり障りのない一般論を書いても意味がないと言う。Q&Aサイトの情報は、自社ならではの切り口、解決策、意見など、「プラスα」を探す糸口になると語った。

 これら3ステップで得られた内容をもとに、コンテンツ構成案に落とし込んでいく。キーワードを意識したタイトル設定、検索結果に表示されるディスクリプションの内容、文章の論理構成なども重要だ。

 最後に、構成案を元にして執筆する。コンテンツはなるべく社内で書くほうがよいが、リソースが割けない場合は外部ライターへの発注となる。ここでは社内の「発注スキルの向上」も必要だという。

 「キーワードだけ決めて『こんな感じで書いて』と曖昧な依頼をしても、よいコンテンツは絶対に出来上がりません。さらに、はじめからよいコンテンツを書けるライターさんは少なく、出会えても100人に1人くらいの確率。依頼の精度を高める必要があるし、ちょっとくらい文章が上手くなくても、そのライターさんと一緒に成長するくらいのイメージでやったほうがいい」

 講演の後半では、この3ステップを効率化できるツールの紹介を行った。Faber Companyが提供する「MIERUCA(ミエルカ)」だ。

 ミエルカは、サジェストキーワード一括取得のほか、AI技術も活用して検索上位サイトなどの分析も行い、そのコンテンツにおける重要なテーマ・トピックを抽出してくれる。コンテンツ企画やSEOを効率的に、効果的に進めるソリューションだ。

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コンテンツのリフォーム(改善)で集客が大幅アップ

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この記事の著者

松岡 亜希(マツオカ アキ)

フリーランスのライター&エディター。出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、Webサイト、企業広報などさまざまな分野で活動中。● http://pubapart.com/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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