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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

押さえておきたい!ECトレンド図鑑

「強い個人」を活かすコミュニティ作りへ アパレルウェブが語るビジネスを成功に導く3つのキーワード


 DX推進、Shopify活用、ブランド構築。いずれも現代のビジネスをあるべき姿にする上では必須かつ注目されるキーワードであると言えるが、具体的に自社の目指す先を見定めるのが難しいと考える方も多いのではないだろうか。2000年に創業しインターネットやECの発展、世の中のデジタル化を目の当たりにしてきた株式会社アパレルウェブの千金楽さん、東さん、君岡さんの3人に、「これからの小売・ブランドのありかた」についてそれぞれの視点から話を聞いた。

顧客視点のこだわりを活かし、共感でつながる場を作りたい

──君岡さんは2021年の「季刊ECzine」取材時は、東洋スチールでShopifyの立ち上げ、運用をされていました。事業会社から支援側へ回った理由は、どのようなものだったのでしょうか。

君岡 前職の東洋スチールでは、国内外における新規事業開拓、Shopifyでの自社EC立ち上げとAmazonの運営、ブランドを発信するためのSNS活用を行っていました。Shopifyで円滑な運用と越境ECを実現した結果、初年度にEC事業は前年比170%の成長を遂げ、世界10ヵ国へD2Cで販売するという実績を作ることができたのですが、その際に今の事業者には戦略的な広報活動とブランドコミュニケーションが欠かせないと感じたのです。

 EC事業はチャネル開拓をして終わりではなく、コミュニケーションをしながら適切な施策やコンテンツ配信を継続する必要があります。たとえば東洋スチールでは毎日SNSで顧客の投稿を探し、見つけたものについてはいいねやリツイート、お礼の返信をしながら、日ごと・週ごと・月ごとに季節性のあるバナー・広告クリエイティブを配信したり、商品の新たな使い道を提案できるようなLPを定期的に出したりと、顧客の目に常に新鮮な情報が入るようにしていました。

 そのほかにもカゴ落ち対策のためにステップメールでおもてなしをするなどのさまざまな取り組みを通じて、ECではファンを創造し、しなやかかつクリエイティブなデジタルマーケティングを施す必要があると気づかされました。そしてこの経験を活かし、自分の仕事をより多くの事業者の方々、そして社会のためにお役立てできればと思い、ご縁のあったアパレルウェブへの転職を決心しました。

(写真左)株式会社アパレルウェブ 代表取締役 CEO 千金楽健司さん
(写真中央)株式会社アパレルウェブ 社長室 マネージャー 君岡茜さん
(写真右)株式会社アパレルウェブ デジタルマーケティング事業本部 グローバルマーケティング部 部長 東幹也さん

──アパレルウェブで君岡さんはどのような業務を担当しているのでしょうか。

君岡 メーカーやコンサルティングなど、これまでの経験を活かして、アパレルウェブではブランディングサービスの提供と、「APPAREL WEB INNOVATION LAB.」という法人会員組織の責任者を務めています。ちなみにプライベートでは1児のママなので、3足のわらじを履いている状態ですね。

 ブランディングサービスでは、自社製品や顧客、展開してきた売り場と真剣に向き合う方々に共感しながらも顧客視点に立った商品、サービス、ブランド作りを追求しています。今の私はBtoBで仕事をする立場ですが、クライアントの先にいるのはもちろん顧客です。そのためBtoBtoCである意識を持ち、クライアントのこだわりをどう見せると顧客との間に共感を生み出すことができるか、かかわるチームの全員が実践できる仕組みをどう作り上げるか考え、実践することにおもしろさを感じています。

 APPAREL WEB INNOVATION LAB.は、今年で5周年を迎えるサービスです。私はパンデミックや戦争など世界全体が混乱する中で、「コミュニティ」がポジティブに次の時代を切り拓く大きなヒントになると考えています。これまでの同サービスは主に自社メディアを通じてイノベーションのヒントを法人会員様へお届けしてきましたが、これからはサービスをさらにアップデートし、会員様へエクスクルーシブなコミュニティ体験をお届けしたいと思っています。

 人間の歴史を振り返ると、新しいものは人が「集う」ことで生まれてきたケースが多く、つながりから得る安心感や外部から得る刺激によるひらめきはいつの時代も欠かせないものと言えます。こうした人間の本質的な欲求は、SNSで情報収集する時間が増えたり、メタバース上でのコミュニケーションが活発化したり、日に日に現実空間と仮想空間の境界が曖昧になっていく中でもきっと変わらないでしょう。コミュニケーションや集うことにおいて何に重きを置くべきか、と日々考えながらひとつずつ行動に移している状況です。

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この記事の著者

ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)

立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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