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ECzineニュース

ポテチ市場が昨年比1.9%増の見込み、在宅時間の増加によりおつまみ需要など好調/富士経済調査

 富士経済は、巣ごもり需要により好調なスナック菓子、スープ類など4カテゴリー57品目の市場を「2022年食品マーケティング便覧 No.1」にまとめた。

調査抜粋

 菓子は買い物頻度や時間の減少により、ビスケット・クッキーやチョコレート菓子などで、ロングセラーの徳用サイズに需要が集中している。また、巣ごもり需要の増加によって家庭での手作り頻度が高まり、製菓材料用途でソリッドチョコレートやドライフルーツが好調である。しかし、ガムやキャンディ類は在宅勤務、オンライン授業などの広がりにより、喫食機会が少なくなっており、今後も低迷が続くことや、これまで好調だったチョコレートでパーソナル需要が減少していることから、市場は縮小していくとみられる。

 スナック菓子は、家庭での飲酒機会が多くなるなか、おつまみ訴求スナック菓子の市場が急拡大している。また、規模の大きいポテトチップスはロングセラーブランドの好調に加え、差別化した商品の投入により底堅い需要を獲得しており、市場は堅調な伸びが続くとみられる。

 スープ類は、インスタントスープが高齢世帯などユーザーの裾野が広がっていることや、そのままスープとして飲用するだけでなく料理で使用するアレンジ需要を獲得している。また即席みそ汁が単身世帯や共働き世帯、高齢世帯など幅広い需要を獲得し、特に徳用タイプが伸びている。どちらも、フリーズドライスープ、フリーズドライみそ汁が好調であり、今後もフリーズドライタイプがけん引し市場は拡大するとみられる。

 育児用食品は、ベビーフードでは在宅時間の増加にともないホットケーキミックスなど手作り菓子の需要が高まっているが、外出機会の減少により麦茶など止渇飲料が減少している。また、育児用調製粉乳ではキューブタイプやスティックタイプが伸び悩んでおり、出生率の減少から今後も苦戦が続くとみられる。

注目市場

 おつまみやおやつ需要以外に、不飽和脂肪酸、食物繊維といった栄養素を摂取できる健康面を訴求した展開が進んでいる。量販店やドラッグストアを中心に売場が充実したことで新規ユーザーが増え、市場が拡大している。

 2020年の市場は専門店の休業により伸びが鈍化したものの、前年比1.4%増となった。2021年の市場は家飲み機会の増加や底堅い健康ニーズにより、拡大が続くとみられる。メーカーがアルコールに合うフレーバー付き商品などおつまみ向けの展開に注力しており、市場拡大が予想される。

 2016年、2017年とジャガイモ不足により市場が一時的に縮小したものの、需要は旺盛である。

 2020年は、在宅時間の増加やおつまみ需要の高まりなどで幅広いユーザーを獲得し、市場は拡大した。一方で、需要急増に伴い販売休止となる商品もみられた。2021年は、コロナ禍のストレス解消として、濃いめの味付けや新奇性の高いフレーバーの需要が増えている。また、メーカーがフレーバー、さらには食感・厚みなどで差別化した商品を積極的に投入し、市場は好調が続いている。

 原料不足への懸念はあるものの、今後も深刻な原料不足にならない限り市場は安定的な推移が予想される。

 個食化や簡便性、品質の向上などで需要獲得が進み拡大が続いている。2020年の市場は、コロナ禍での巣ごもり需要や家庭での喫食機会の増加により徳用タイプが伸び、フリーズドライスープ、フリーズドライみそ汁ともに拡大した。特に、フリーズドライみそ汁は好調で二桁増となった。

 フリーズドライの比率は年々上昇しており、2021年にはフリーズドライスープはインスタントスープの24%、フリーズドライみそ汁は即席みそ汁の32%を占めるとみられる。簡便性、具材の食べ応え、使い勝手の良さなどから今後も市場は拡大し、比率は上昇していくとみられる。

調査概要
  • 調査方法:富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
  • 調査期間:2021年7月~9月

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