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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECホットトピックス

中国でものを売りたいなら、WeChatとKOLを活用せよ Inagora翁社長インタビュー


今後は動画とKOLのショップを活用

――今後はどのようなマーケティングを行っていく予定ですか?

 まずは動画コンテンツの制作です。以前から何度かトライしているのですが、ちゃんと時間とリソースをかけて、2分以内の動画を作り上げたい。日本でもメーカーが作成してFacebookに投稿しているような、訴求力があり感動を与えられる、思わずシェアしたくなるようなコンテンツです。

 宣伝効果があるということで各社が制作していると思うのですが、内容は感動系、インパクトがあるもの、動物が出てくるものなど、ある程度の固まっています。そこをうまくパターン化して動画を制作し、動画共有サイトにストックしながら、WeChatで拡散していく、という施策を動画チームで進めようと思っています。

 あとは、KOLのショップとタイアップして商品を売ることですね。

――KOLのショップとは?

 微博に、タオバオのショップリンクを貼ることができるんです。WeChatの場合は、タオバオのリンクは貼れませんが、WeChat自体にショップ機能がありますので、WeChat内で決済まで完結することができます。例えば、公式アカウントの記事を読んでいて、記事の後半に来るとショップへのリンクが貼ってある。WeChatはそういう点でも強いですね。

――今後は、自分たちのショップだけでなく、KOLのショップでの販売も進めていくと。

 そうですね。当社はすでに、KOLのショップと様々な形で提携を進めています。それ以外にも、KOLに一定期間商品を渡し、力を入れてアピールしてもらう形での認知度拡大施策も進めています。

――最後に、中国でのマーケティングを考えているEC事業者の方に、一言お願いします。

 中国でのマーケティングというと、以前はテレビや雑誌でした。現在、テレビはCCTVのような一部の局を除き、視聴率がとれていません。雑誌もあまり売れません。そのような状況下で、中国でのトラフィックが、WeChatに集約されているんです。その下にかなり離れて微博があり、そしてたくさんの生放送アプリがあります。そこで活躍しているのが、KOLです。

 プラットフォームが違ってもKOLであることに変わりはありません。彼らを活用するためには、どのKOLとどうやって進めていくのか、しっかり検討することが大切です。販売者と宣伝者が親しくなければ、上手く連携できず、良い結果が得られませんから。

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