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インバウンドビジネス最前線

果物狩り農園もインバウンド激減、余った果物は加工販売も検討 続けていけるのは「植物が好きだから」

 インバウンドにおいて、果物狩り農園も新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けている。千葉県でイチゴ、ブルーベリー狩りで多数のインバウンドを誘客していたドラゴンファームさんも同様だ。ドラゴンファームのオーナー内田かほるさんに今の現状を聞いてみた。

ブルーベリー、イチゴ狩りのインバウンドで大成功!ドラゴンファーム

ドラゴンファームのオーナー内田かほるさん
ドラゴンファームのオーナー 内田かほるさん

――インバウンドのお客様が増えたのはいつ頃からですか?

内田 とくにタイからのインバウンドは、ここ数年で本当に増えました。1日に観光バスが、5、6台来ていましたね。千葉県の行政の方たちがタイに行き、一生懸命売り込んでくれたおかげだと思っています。千葉県では、落花生やお芋などいろんな農産物が取れるんです。その環境を活かした果物狩りは、インバウンド観光客の方たちにとって、魅力的な観光体験のひとつになっているようです。

実は私は、もともと園芸店を33年やっておりました。並行してブルーベリーを育てていたところ、気づいたら1,000本を超えていたんです。そこで16年前に、このブルーベリーの果物狩りをやろうということになりました。でもブルーベリーのシーズンは、6月~8月の3ヶ月だけ。それだけだと採算が合わないので、2年遅れで、1月~5月がシーズンのイチゴ狩りも始めました。

余談ですが、イチゴは親株から芽が伸びて新たに株ができます。その新たな株をイチゴ農園の人たちは「太郎」って呼ぶんです。そこからまた伸びると「次郎」、次は「三郎」。私も初めてイチゴを育てた時、農園さんたちが「太郎があんまりよくないなー」と言っているのを聞いて、「何のことだ?」って思いました(笑)。

イチゴを育てて数年経った頃、成田空港も近いことから、タイの旅行会社さんなどから問い合わせが来るようになりました。タイのテレビ局が芸能人を連れていらしたこともあったし、タイの王族の方の訪問もありました。お花見シーズン中は、日本人の観光客はほとんどイチゴ狩りには来ません。その間にタイからの観光客がたくさん来てくれるようになったのは、非常にラッキーでした。

うちは、白いイチゴから大きな赤いイチゴまで17種類あります。タイからの観光客の皆さんは、食べるよりも写真を撮ることに一所懸命な感じでしたよ。タイのイチゴは小さくて硬いらしいです。その写真をSNSにあげてくださるので、また宣伝になり、外国人のお客様が増えていった感じです。

「こんな甘くておいしいイチゴを食べたことない」と喜んでくださるので、本当にうれしいです。イチゴを購入して母国に持って帰りたいという方も多くいらっしゃいますが、その際は近所の「JAしょいか~ご」さんをご紹介するようにしています。電話で「今からイチゴを買いたい外国人がそちらに行くのでよろしくね」って。ウチも「JAしょいか~ご」さんで販売させていただいたりとお世話になっているので、持ちつ持たれつの関係です。

――外国人向けに何か対策をとられたんですか?

内田 正直なところ、これと言って大きな対策はしませんでした。英語ができるスタッフを数名用意したくらいです。旅行会社の方が通訳になってくれますし、とくに困ったことはありませんでした。唯一したことと言えば、トイレの数を増やしたことです。100人近いお客様が一気にいらっしゃると、トイレの数が足りなくなります。旅行会社さんは決まったスケジュールで動いているので、トイレ待ちで遅れが出るとたいへんですから。

最近は、タイの方たちもレンタカーでいらっしゃることが増えました。台湾の方もそうですし、電車とタクシーを乗り継いでくる外国人観光客もいます。イチゴ狩りの後は、東京や河口湖に行くみたいです。旅行会社さんを利用してお越しになるのは、カンボジアの方が多くなっていました。

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この記事の著者

浦澤 修(ウラサワ オサム)

ライター・編集/株式会社オージャパン 代表取締役 浦澤修

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/3828 2020/10/14 07:00

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