SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzine Day 2016 Spring レポート(AD)

日本マイクロソフト&ブレインパッド「データ分析プロジェクト成功の秘訣、教えます」

データ活用プロジェクトがうまくいかない、ふたつの落とし穴

株式会社ブレインパッド
テクノロジー&ソフトウェア開発本部
基盤開発部 部長 下田倫大さん

 ブレインパッドの主要事業のひとつが、企業のデータを預かり、データ分析・コンサルティングを行うというもの。分析プラットフォームのひとつとしてMicrosoft Azureの機械学習を用い、分析結果をPower BIで可視化することで顧客と結果を共有している。創業12年目を迎え、豊富な実績を誇る同社から見て、企業のデータ活用プロジェクトがうまくいかない「落とし穴」があると言う。

 その「落とし穴」は、プロジェクトの「途中」と「最後」にある。

データ活用プロジェクトの落とし穴は、コミュニケーション

 まずプロジェクトの途中ではまる落とし穴だが、「分析結果が施策につながらない」という本末転倒な事態がめずらしくない。

 具体的には、「セグメント数が多すぎる」「セグメントが現実的ではない」といった理由から、施策が実施できなくなってしまう。精緻な分析を求めるあまり、数百に及ぶクラスタが出てきてしまったり、よいクラスタを見つけたと思っても、施策を打つべき会員や商品が存在しなかったりするのだ。

 一方、プロジェクトの最後ではまる落とし穴だが、「成功基準が明確ではない」ために、分析結果が施策に結びついたとしても、効果検証の際に思わぬ部署からツッコミが入ったり、逆に勝手な指標で評価されたりといったことが起きる。

 「後出しじゃんけんをしたくなる気持ちはわかるのですが、そうなると、そもそも何のために分析したのか、本末転倒になってしまいます。それを避けるために、もはやテクノロジーでも分析でもないのですが、普段、お客様には、キーマン全員としっかりとコミュニケーション取っておいてくださいとお伝えしています」

 具体的には、合意を取りやすい仕組みをつくることが重要だとして、KPIシート例やプロジェクト開始時のチェックリストなどを示した。

 つまり、分析と施策が分断されているのが問題で、分析と施策が相互に入り組んでいるのが正しいプロジェクトフローなのだ。

次のページ
データ活用プロジェクトの成否は、「最初」と「人」で決まる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
ECzine Day 2016 Spring レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

ECZine編集部です。ネットショップ運営に役立つ情報をお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/2980 2016/04/21 10:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング