大型セールにも耐えられるキャパシティ
TENTIALの導入事例に続いて、Lee氏は Stripe の特徴を詳しく説明した。
決済に必要なあらゆる機能を、自社で構築から維持まで手がけようとすると、大量の項目に対応する必要がある。Lee氏によると、海外の大企業は数百人、数千人規模のエンジニアを抱えて決済サービスを運用しているという。
「Stripe は、大企業が多数のエンジニアによって実現している決済の仕組みを、一つのプラットフォームですべて網羅し提供しています」(Lee氏)
どれだけ決済サービスが使いやすかったとしても、不正取引が多ければ売上につながらないどころか、損失となってしまう。Stripe は、盗まれたカード情報が有効かを何者かが確認しようとする「カードテスティング」の防止ツールなどを通じて、不正利用対策を提供している。
さらに、TENTIALがメリットとして挙げたオーソリ率の可視化も Stripe の強みだ。決済の失敗は、一人の顧客を失うことにもつながる。オーソリ率の把握が、LTV向上施策を検討するスタート地点ともいえるだろう。
ここでLee氏は、2023年のブラックフライデーおよびサイバーマンデーにおける Stripe の支援状況を共有した。Stripe は、2023年11月24日~27日の3日間で、世界中で3億件以上、金額にして約186億ドル分(約2.7兆円)の決済を処理。その稼働率は99.999%だった。大型セールでも、顧客を待たせない決済体験を提供しているといえる。
セッションの最後には、Lee氏がTENTIALに Stripe を導入して約1年が経った感想と今後の抱負を質問。湧川氏と酒井氏が、越境ECや売上のさらなる成長への意気込みを語り、セッションを終えた。
「Stripe によって、これまでの課題がクリアできました。商品を30秒以下で購入できるといった決済の部分はもちろん、不正利用の防止などもかなり役立っています。攻めと守りの両面でサポートを受けられ、実際に売上や決済成功率も上がっています。今後も、引き続き成長していきたいですね」(湧川氏)
「当社は、この1年で急激に売上を伸ばしました。本来ならば、売上に比例して増えるはずの不正利用が増えなかったのは、Stripe のおかげでしょう。不正利用は、収益の面でもダメージがありますが、転売によるブランド毀損も考えられます。ブランド価値を守りながら成長できた要因の一つが、Stripe だといえます。これからは越境ECにも注力する予定ですが、アジア・北米など、世界で展開していくにあたっても、Stripe は心強いパートナーです」(酒井氏)
売上アップにつながる決済フローの最適化
顧客は決済フローに少しでもストレスを感じると、購入を中止してしまう可能性があります。売上機会を逃がさないために、決済フローを最適化しましょう。Stripe では、顧客にスムーズな購入プロセスを提供するためのガイドをご用意。「購入プロセスを短くする」「現地に最も適した決済手段を提示する」「ユニファイドコマース(統合されたコマース)の構築を目指す」「サブスクリプションにネイティブ対応する」方法を紹介しています。ぜひ、公式サイトよりダウンロードください。