適切なアプローチをAIが判断してくれれば、売上1.5倍も夢ではない
ビービットでは、AIを搭載したネットショップ・EC専用MAツール「OmniSegment(オムニセグメント)」を提供している。生田氏は同ツールについて、「データ収集・統合(CDP)、セグメンテーション/分析(BI)、施策設計・実行(MA・AI)までが一体化したもので、ECサイトや小売事業者に特化したもの」と説明。特長として、AIを活用し、高度なセグメンテーションを基に顧客に合ったメッセージングが実現できる点を挙げた。
「オムニセグメントでは、前出の『4Rコミュニケーション』に沿った機能を提供しています。ユーザー最適化にあたる『オーディエンススコア』機能では、AIが今後7日間で最も購入する可能性が高い顧客を予測。同機能を使えば、その情報を必要とする顧客だけに効果的なアプローチが可能です。
また、タイミング・チャネル最適化にあたる『スマート配信』では、各顧客の過去の受信チャネルと時刻を照合し、最適なチャネルと時刻を予測。開封率向上につながるアプローチを実現します。コンテンツ最適化に対応する『商品レコメンド』は、カート内未購入や最新の訪問商品など“購買”以外のデータにも着目して、パーソナライズコミュニケーションを行います。
コンテンツ最適化をかなえる『テキスト・画像作成』機能では、AIが記入した条件に沿った文章・画像を自動作成。壁打ちしながら精度を上げた文章・画像は版権フリーとなるため、自社のHTMLメールやLINE、ポップアップなどにそのまま活用できます」(生田氏)
このほかにも、容易に活用できる直感的なUIやサポート体制といった特長を挙げた上で、生田氏は某婦人靴ブランドA社のオムニセグメント活用事例を紹介。同社では、メッセージの配信時刻をAIスマート配信機能で最適化した結果、開封率が15.06%から23.75%と、1.58倍に跳ね上がったという。
適切なコンテンツ配信を実現し、開封率が上昇すれば、当然ながらブランドや商品への反応も良くなり、売上(コンバージョン率向上)にもつながる。AIの力でそれが実現できるのであれば、手を借りない選択肢はないだろう。
「AIの力添えで売上が1.5倍になった。こうした事例が出てきても、おかしくない時代になっています。ぜひ皆さまにも、オムニセグメントを通してその効力を試していただきたいと思います」(藤井氏)